佐々木すみ江さん 死因は肺炎 20日に密葬終え所属事務所が発表「拍手で送っていただければ幸甚です」

[ 2019年2月20日 16:38 ]

佐々木すみ江さん
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 TBSドラマ「ふぞろいの林檎たち」やNHK大河ドラマ「篤姫」などに出演した女優の佐々木すみ江(ささき・すみえ、本名青木すみ江=あおき・すみえ)さんが今月17日に肺炎で亡くなっていたと20日、所属事務所が発表した。

 事務所の公式サイトで発表された。佐々木さんは17日の午前11時、突然自宅で倒れ、都内の病院に緊急搬送されたものの、午後12時59分に息を引き取ったという。90歳だった。20日に親族のみで密葬が営まれた。密葬後に皆様にお伝えしてほしいという故人の固い遺志によりご報告が遅れましたことをお詫び申し上げます。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご報告いたします」としている。

 「今年に入っても、1月17日、18日と映画の撮影で地方ロケに行くなど元気に仕事をしておりました。己に厳しく、90歳まで現役俳優として活躍出来たことは佐々木すみ江本人にとっても幸せな人生であったと思います。皆様も拍手で送っていただければ幸甚です。1982年より弊社所属となり、数々のドラマ、映画、舞台を共に歩んでこられたことは私たちにとってかけがえのない財産となりました。今後とも皆様のお心のうちに佐々木すみ江が生き続けることを願ってやみません」とつづられ、また、すでに撮影を終えて、これから上映される映画が4本あるという。

 所属事務所は19日には「亡くなったのは事実ですが、詳細は20日午後に発表します」としていた。

 佐々木さんは昨年11月に亡くなった赤木春恵さん(享年94)とともに名脇役として知られ、「ふぞろいの…」「篤姫」やNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」など、物語のキーマンとして味のある演技が評価された。500以上の作品に出演し、47都道府県全ての方言を覚えているほどだった。

 1948年に日本女子大を卒業し、51年に「劇団民芸」に入団。同年「その妹」で初舞台を踏んだ。舞台で活躍した50〜60年代には1メートル60と当時では高かった身長としっかりした目鼻立ちから「和製ソフィア・ローレン」とも呼ばれた。

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