市原悦子さん 素顔はスポーツ万能でアクティブ 麻雀は“勝負師”仕事終わりに飲みに直行

[ 2019年1月14日 08:37 ]

市原悦子さん死去

自転車に乗り気分転換を図ることもあった市原悦子さん
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 「まんが日本昔ばなし」や「家政婦は見た!」などの代表作で知られた市原悦子さん。お茶の間では“おっとりしたおばさん”のイメージが強いが、素顔はスポーツ万能でアクティブな性格だった。

 俳優座の養成所時代、体操の先生が「3年でオリンピック選手にしてみせる」とほれ込んだという高い運動能力の持ち主。「子供の頃から木登りしたり、とびきりのおてんば育ち」といい、ボクシングやテニスを熱心にテレビ観戦するスポーツ好き。スポニチ本紙の取材に「ウィンブルドンに連れていってよ〜」と直訴したこともあった。

 2012年、S状結腸腫瘍手術を受けた後も鍛錬を怠らなかった。演劇関係者によると「自宅で若手指導に使う部屋にダンベルを置き、トレーニングしていた」という。

 麻雀好きは有名で「女優より楽しい」と、のめり込む姿がテレビでも放送された。15年に69歳で亡くなった俳優で“雀友”の阿藤快さんが「降りるべき時は降り、大負けしない。逆にツキ始めると一気に突っ走り、手が付けられない」と語った“勝負師”でもあった。

 カラオケ好きで、仕事が終わればスタッフと飲みに直行。都はるみ(70)のファンで、周囲には「はるみちゃんの歌を必ず歌う」と話すなど、にぎやかな場が好きだった。

 自身の顔立ちを出身地にちなみ「千葉の顔」と表現。「鼻が上を向いて丸顔で、あごが張っている」といい、コンプレックスを感じた時期もあったという。ただ、それを「劣等感もマイナスじゃない。なければ、さらに上を見られない」とバネにした。撮影はいつも体当たり。穏やかに見える演技の裏で「前歯を折る、ツメをはがす、階段から落ちる…すぐボルテージが上がっちゃう」と、熱い思いを持ち続けた。

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