【海老蔵、勸玄くん会見1】勸玄くんは「海老蔵を継ぎたかったみたい」

[ 2019年1月14日 12:29 ]

会見で報道陣からの質問に答える市川海老蔵(右)。左は長男の堀越勸玄くん(撮影・郡司 修)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が14日、東京・歌舞伎座で会見を開き、十三代目市川團十郎白猿(はくえん)を襲名することを発表した。同時に、長男の堀越勸玄(かんげん)くん(5)が八代目市川新之助を名乗り、初舞台を踏む。襲名披露興行、初舞台は来年2020年5月〜7月の東京・歌舞伎座を皮切りに全国各地で行われる。

 会見での一問一答は以下の通り

 ――團十郎白猿の白猿とは?

 海老蔵「代々、俳名(はいみょう)というのがございまして二代目市川團十郎から柏莚(はくえん)というのを名乗っておりまして、字が柏(かしわ)に莚(むしろ)と書いて柏莚なんですね。でも五代目市川團十郎という人間が白猿と書いて『はくえん』、それは父や祖父に、まだまだ芸が足りないから、ということでそういう俳名に変えられまして、私も今回、團十郎を襲名するとのことでございますが、やはり父や祖父にはまだまだ足元にも及ばぬという気持ちでこれからもっと精進していこうという気持ちも含めまして会社の方々と話をして白い猿という方向性でお願いできますでしょうかという話をさせていただいたところ、ああそうですかということで俳名としてついているわけでございます」

 ――では、将来とれることもある?

 海老蔵「どうですかね。それはとれるというと基本的に市川團十郎なんですけど…」

 ――勸玄くんに新之助になるのはいつ伝えた?

 海老蔵「襲名が決まる以前から彼は新之助だと思っているところが多少ありまして、ですから本当は新之助よりは海老蔵を継ぎたかったみたいなんですが、新之助という段階もあるから新之助になったらどうなのかという話をしましたら『分かりました』という言葉を頂戴いたしました」

 ――勸玄くんが新之助を襲名するにあたり父としてどう思い、どういう役者になってほしいか?

 海老蔵「まだ海のものとも山のものとも分からない、歌舞伎の家に生まれたということで、私も歌舞伎の家に生まれたということで今日までやっているんですけど、あとは本人がどのように気持ちで歌舞伎というものに向き合っていくのかなということだけだと思うんですね。これから成長していく上でいろいろなことがあると思うんですね。それを未熟な私がそばにいる中でどの程度支えられるか分かりませんが、彼がそれをどういうふうに逃げずに受け止めていくかが彼の人生にかかってくるのかなと感じています」

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