内田眞由美がまた歩み始める時

[ 2018年12月27日 08:00 ]

内田眞由美
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 【牧 元一の孤人焦点】AKB48の初代じゃんけん大会女王・内田眞由美が12月27日、25歳になった。

 「周りの友だちに“もうアラサーじゃん!?オバちゃんだね”と、いじられます。確かに、そういうふうに言われる年齢になったんだと感じます」

 本人はそう話すが、25歳というのは若い。大卒の会社員で言えば、入社3年くらいで、まだ新人と言ってもいい年頃だ。13歳でAKBに入り、青春の全てをグループ活動に費やしてきたことが、必要以上に年齢を感じさせるのかもしれない。しかし、もちろん、その容貌は、とても、みずみずしい。

 内田は現在、東京都新宿区百人町の「焼肉IWA」のオーナーを務めている。14年4月にオープンして以来、既に4年半以上が経過した。移り変わりが激しい繁華街の飲食店の中で、ここまで続けて来られたのだから、立派な経営力の持ち主と言える。

 「最初の頃はAKBファンのお客さんと一般のお客さんの割合が9対1でした。でも、最近は5対5くらいになって来ました。今は近所のファミリー客も多いです。だんだんAKB色が薄れて来てますね。私も、お客さんに“最近のAKBはどう?”と聞かれると“分からない”と答えます。本当に最近のAKBのことは知らないんです」

 15年10月にグループから卒業した後も、舞台に出演するなど芸能活動を続けていたが、ここ1年は活動を控えている。

 「店のことに集中したかったんです。20歳そこそこの頃は、周りの大人たちから子供扱いされがちだったんですけど、ようやく、対等に仕事の話ができるようになりました。私自身も大人の自覚が芽生えて来ました。この1年、頑張っても店の売り上げが伸びない時期もありましたけど、冷静に対処することができました」

 このまま焼き肉店のオーナーとして地道に歩んでゆけそうだった。ところが、人生というのは、どうなるか分からない。25歳の誕生日を目前にして、心境の変化が訪れた。元AKBで女優の橋本耀の姿に触れたからだった。橋本は今、芸能活動の合間に内田の店で働いている。

 「耀がキラキラしているのを見て、うらやましいと思いました。耀はトレーニングをして体を絞って頑張ってます。この店での接客もスイッチが入っている感じです。そういう姿を見て、今の私は輝きを失っているんじゃないかと思ったんです。母にも“なんか普通の人になっちゃったね。それで楽しいの?”と言われました。守りに入っている自分を感じて“こんなの内田眞由美じゃない!”と思いました」

 確かに、AKB時代は普通の人じゃなかった。第1回じゃんけん大会で優勝した後、エッセーを出版し、アイドルらしからぬ岩のかぶり物を身につけ、恋愛禁止のグループにもかかわらず恋愛小説を出版し、AKBと両立する形で「IWA」を開店した。常にわれわれメディアに話題を提供し続ける奇特な人だった。

 「また執筆がしたいです。好きなことをやった方が楽しい。コラムを書きたい。本を出したい。そう思って、近頃、よくブログを更新しています。2019年は、思ったことを行動に移す1年にしたいです」

 それでこそ、内田眞由美だ。人前に立つ芸能活動ではなく、人に読んでもらう執筆業に向かうところも彼女らしい。誰も進んだことがない道を10年以上も歩んで来たのに、まだ25歳。作家として大きな可能性を秘めていることは間違いない。新たな恋愛小説も読んでみたい。次の一歩が、とても楽しみだ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず)1963年、東京生まれ。編集局文化社会部所属。放送局やAKBを担当。

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