「心斎橋角座」来年元日オープン!松竹芸能社長、所属芸人の奮起促す「M―1、R―1の決勝に」

[ 2018年11月19日 18:47 ]

松竹芸能の常設劇場「DAIHATSU心斎橋角座」の発表会見に臨んだ(左から)酒井とおる、酒井くにお、桂福団治、OSK・朔矢しゅう、森脇健児
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 大阪・東心斎橋に松竹芸能の新しい常設劇場「DAIHATSU心斎橋角座」が来年1月1日にオープンすることが19日、同社から発表された。所属する桂福団治(78)は「すべての演芸人の支え、励みになる」と大歓迎の意向を示した。

 7月末に5年間の定期借地権が満期となって道頓堀角座が閉館。常設劇場を持たず、所属芸人は各地でビジター営業を余儀なくされていたが、ようやくホームグラウンドが誕生する。大阪・心斎橋にある大丸百貨店を東へ80メートルの立地条件のいいビルの地下1階、約305平方メートルのスペース。客席数は120で、座席が着脱式。スタンディングなら200人を収容できる。道頓堀角座とほぼ同じキャパシティで、今回は10年の長期契約。現在、基礎工事中で、来年1月1日のこけら落とし「J:com寄席」までに突貫工事で内装を仕上げていく。

 「酒井くにお・とおる」の酒井とおる(67)は「芸人は包丁と一緒。磨かないと錆びる。劇場は砥石みたいなもの。演じる場所ができて嬉しい」とニンマリだ。同社・関根康社長によれば、大阪ミナミのアメリカ村、ヨーロッパ通など、いくつかの候補地が契約できず、大急ぎで探した結果、10月初めに決定した。早急に探していたのは理由がある。来月2日に東京で開かれる「M―1グランプリ決勝」に松竹芸能所属のコンビの名前はない。それどころか準決勝進出26組に1組も残れず。関根社長は「やっぱり悔しい」と本音を吐露。「新しい劇場で腕を磨いてM―1、R―1の決勝に松竹からドーンと芸人を送り込みたい」と所属芸人の奮起を促した。

 新劇場では落語、漫才の他、「OSK日本歌劇団」のレビュージャパンの開催が決定。さらにYouTuberプロダクション「UUUM」もイベントに利用する。また、「心斎橋角座」のロゴを京都芸術造形大の学生が製作するなど若い世代の力も拝借。クラウドファンディングで一口支配人を募集するなど、松竹芸能が新境地を開きにいく。「多様なジャンルのエンターテインメント・イベントを提供する」と関根社長も期待を寄せている。

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2018年11月19日のニュース