新米パパ 岡田准一 大役5代目財前五郎に挑戦

[ 2018年10月18日 05:30 ]

主演の財前五郎役を演じる岡田准一
Photo By 提供写真

 テレビ朝日が2019年、開局60周年を記念し、不朽の名作「白い巨塔」をV6の岡田准一(37)主演で5夜連続ドラマ化する。ドラマは唐沢寿明(55)が主演し、最高視聴率32・1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録したフジテレビ版以来、16年ぶりとなる。

 山崎豊子氏が1963年(昭38)に発表し、累計600万部を売り上げた同名小説が原作。がん手術の天才で自尊心と野心むき出しの外科医・財前五郎を主人公に、大病院に渦巻く派閥争いや権力闘争の闇や腐敗を通じ、命の尊厳とは何かを問いかける。6回目の映像化となる今回のドラマは、最新の医療技術など現代の事情を反映しつつも、独自の世界観は踏襲する。

 故田宮二郎さんの熱演で知られる財前役に起用された岡田は、2015年に日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞を史上初のダブル受賞。今年に入っても主演映画「散り椿」がモントリオール世界映画祭で最高賞に次ぐ審査員特別グランプリを受賞するなど、俳優として脂が乗り切っている。制作サイドから「現代において財前を演じられる俳優はこの人しかいない」とオファーを受け、快諾した。16日には第1子となる男児誕生を発表するなど公私ともに絶好調だ。

 撮影に入ったばかりという岡田は「『白い巨塔』という作品を制作することも、僕が財前五郎という人物を演じることも“今やること”に何らかの意味や意義があると思う。それを探し、見つけながら、みんなでエネルギーをぶつけて作品と戦っています。ぜひ期待してお待ちください」とコメントしている。

 ◆白い巨塔 浪速大学医学部の第一外科准教授である財前は天才的な手術の腕でスター外科医として君臨していた。一方、上司にあたる東教授は、自分を差し置いてVIP患者らの執刀にあたるなど財前の行動に苦々しい思いを抱く。そんな中、東の退官に伴う教授選が迫る。財前の選出が有力視される中、東は他の人物の擁立を画策。その矢先、研究第一の実直な同期・里見から見せられたあるがん患者のカルテをきっかけに、権力闘争は思わぬ展開に発展する。

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2018年10月18日のニュース