藤子不二雄(A)氏、85歳「老活」中 新キャラ構想あるも描く「体力ない」

[ 2018年10月18日 19:57 ]

「藤子不二雄A展」オープニングセレモニーに出席した宮沢りえ、藤子不二雄A
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 マンガ家の藤子不二雄(A)氏(84)が18日、都内の六本木ヒルズ森タワーで行われた「藤子不二雄A展―Aの変コレクション―」オープニングセレモニーに出席。新キャラクターの構想は「ある」と答えたが「4年に病気をして連載もみんなやめたんです。4年間描かないとめんどくさくなってきて。マンガはものすごく体力がいる。それがもうなくなった」と語った。

 来年で85歳となり「死が目前」と笑いながら話す同氏だが、自身の死を意識する「終活」ではなく「老活」をしていると告白した。「老いてもますます元気に生きるというフレーズを自分に課している。マンガ描くには好奇心がいる。いくら美しい景色を描いても、人間が出てこないとマンガにならない。人間に対する好奇心がマンガを描かせる。これからはマンガを描かないかもしれないけど、人に対する好奇心を保つために色んなことをしている」と明かした。

 「忍者ハットリくん」「笑ゥせぇるすまん」「プロゴルファー猿」など数々の名作を世に送り出した同氏の展示会。各作品に登場する「BAR魔の巣」「怪奇や」を再現しているほか、生原稿やアニメ化作品のセル画などを見ることができる。会場内はすべて撮影可能。展示内容はすべてスタッフに「任せていた」という同氏だが、「きょう初めて見てびっくりした。感激しました」と大喜び。

 会場には同氏と「りえちゃん」「アビちゃん(本名が安孫子素雄)」と呼ぶ仲である女優の宮沢りえ(45)が駆けつけ、開催を祝福。一足早く展示会を回った宮沢は「展覧会きっかけにアビちゃんのマンガがいっぱい人に読まれたらうれしい。いいものは時代を越えても劣化しない。とてもキラキラしていた」とアピールした。19日から来年1月6日まで六本木ヒルズ森タワー52階東京シティービューにて開催される。

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2018年10月18日のニュース