「まんぷく」内田有紀 初の大阪弁と「西郷どん」京都弁、似て非なる“二刀流”楽しんでいます

[ 2018年10月2日 08:30 ]

初の朝ドラ出演で初めての大阪弁の演技を楽しむ内田有紀(撮影・西尾 大助)
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 【NHK『まんぷく』スタート この人のここに注目(2)】1日にスタートしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」で、内田有紀(42)がヒロインの福子(安藤サクラ)の長姉・咲を演じている。25年を超える芸歴で、初の朝ドラ出演。特に新鮮に感じているのが、初めて本格的に挑む大阪弁だ。

 天真らんまんな福子と対照的に、優しく穏やかで、包容力のある咲。ゆったりとした大阪弁の語り口が、何かとバタバタする朝のお茶の間をほっこりさせる。「変わった子とか、何かキャラクターがある人を演じるのが好きなんです。関西人ではないので、キャラクターとして方言を楽しんでますね」とほほ笑む。

 「準備が好き」と言う。20代には「感覚で演じた方がいい」と思うこともあったが、年を重ねるにつれて入念に準備するようになった。「怖がりになったんだと思うんです。良い意味で役に対する責任感を持ちました」。話し方、声、クセ、点を打つか、息を吸うかなど、全て作り込む。

 今回は、自身のセリフを何度も何度も聞き込んだ。方言指導の先生の声を録音した音源を、英語の学習のように繰り返して聞いた。「ここは上がるんだ、ここは棒読みみたいなんだと、面白さが凄いありました」と振り返った。

 一方、放送中の大河ドラマ「西郷どん」では京都弁を操る。大久保一蔵(瑛太)を支えた芸妓(げいぎ)・おゆう役。春に朝ドラの撮影が始まってからは、大阪弁と京都弁の二刀流だが、「同じ関西系の言葉でよかったですね。京都弁は言葉の奥にある色っぽさとか、人間の毒とかが感じられる」。全く異なる役柄を演じることを楽しんだ。

 「小学生の頃は“おしん”が大好きだった」という。朝ドラのオファーを受け、思い浮かんだのは亡き祖母の姿だ。「朝ドラが大好きだったんです。祖父母の家に遊びに行くと、朝ご飯の時は必ず朝ドラを見てて。天国で喜んでくれてるかな」。

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