エディージャパンの奇跡 映画で感動再び…ラグビーW杯開幕に合わせて全世界公開

[ 2018年10月2日 07:50 ]

エディ・ジョーンズ役のテムエラ・モリソン
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 日本代表が南アフリカ相手に“世紀の大番狂わせ”を起こしたのは2015年のラグビーW杯イングランド大会。あの興奮が劇映画でよみがえる。オーストラリア人のエディー・ジョーンズ氏(58)がヘッドコーチに就任してから奇跡の勝利に至るまでの3年間を描くもので、日本で開催される来年9月のW杯開幕に合わせ、全世界で公開の予定だ。

 34対32。世界を驚かせた大逆転劇に「ハリー・ポッター」シリーズのベストセラー作家、J・K・ローリング氏もツイッターで「この物語は書こうと思っても書けない」とつぶやいたほどだった。

 映画化を企画したのはオーストラリア出身の映画監督で脚本家のマックス・マニックス氏(53)。学生時代にはオーストラリア選抜にも選ばれたラグビー選手でもある。

 12年にNHKドラマ「東京裁判」の脚本執筆のために滞在していた東京で、旧友だったエディー氏に再会。日本代表のアシスタント・コーチへの就任を依頼されて快諾し、3年間チームに同行した経緯があった。そんなマニックス氏だからこそ知り得た真実が描かれる。もちろん脚本・監督も自らが手掛ける。

 撮影は来年1月からオーストラリアのゴールドコーストで始まる。キャスティングも着々と進み、日本独自のスタイルを掲げて攻撃ラグビーを磨き上げたエディー氏には「スター・ウォーズ」シリーズなどに出演するテムエラ・モリソン(57)が決定。キャプテンとして引っ張ったリーチ・マイケル(29)には売り出し中のウリ・ラトケフが扮する。

 さらにエディー氏の父親役に「ジュラシック・パーク」などのサム・ニール(71)、広島県にルーツを持つ日系米国人2世の母親に工藤夕貴(47)、妻ヒロコに筒井真理子(57)が決定。大活躍したフルバック五郎丸歩(32)ら配役にも注目が集まる。

 リーチは「あの劇的勝利の裏のストーリーがとっても面白い。公開を楽しみにしています」と語った。実際の南ア戦の映像も盛り込み、興奮に拍車をかける。ラグビー映画ではクリント・イーストウッド監督(88)の「インビクタス/負けざる者たち」(09年)が有名だが、新たな傑作誕生の予感がする。関係者はW杯と映画の相乗効果を期待している。

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