陣内貴美子 スポーツ界パワハラ問題で持論「スパルタ、根性論は時代に合わない」

[ 2018年9月8日 16:34 ]

 元バドミントンのバルセロナ五輪代表でキャスターの陣内貴美子(54)が8日、TBSラジオ「大沢悠里ゆうゆうワイド土曜日版」(土曜後3・00)に出演、躍進する最近の日本バドミントン界、スポーツ界のパワハラについて語った。

 26年前に世界ランク1位になった陣内は「私のころは“大会があるので代々木体育館にぜひご来場ください”と、いくらアナウンスしても空席が目立ったが、最近は日本人選手が男女とも世界上位ランクを占めているためチケットがなかなか取れないといううれしい悲鳴が出ている」と自身が現役選手だった頃と比較し、現在のバドミントン界の状況に言及。

 先の・ジャカルタアジア大会では日本女子が中国を破って48年ぶりの団体優勝に輝いた。「アジア大会というと、世界大会、オリンピックより格下の大会のイメージがあるが、バドミントンに限ってはアジア各国が世界の上位レベルにあるため、アジアの上位がイコール世界の上位なんです。中国、日本はもちろんバドミントンが国技であるインドネシアはじめ、タイなども強豪国なんです」と強調する。

 違法賭博問題による出場停止処分を経て、8月の世界選手権で優勝した桃田賢斗選手(24)にも触れ、「彼は人間的に変わった。以前は『みんながあこがれる選手になりたい』と公言していたが、この頃は『人間的に成長したい。誰からも応援してもらえる選手になりたい』に変わった」という。陣内によると、桃田は「今はバドミントンが楽しくてしょうがない。戻ってこられる環境を作ってくれたことに感謝している」と話しているという。

 最近のスポーツ界で問題となっているパワハラについては「2年後にオリンピックを控えて、とにかく選手ファーストで行ってほしい。スパルタや根性論は時代に合っていない。今は手を上げなくても強い、良い選手がいっぱい育っています。選手も指導者も一体になることが肝心です」と強調していた。

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2018年9月8日のニュース