酒気帯び逮捕の吉澤容疑者送検、検出アルコールは基準値の4倍

[ 2018年9月8日 05:30 ]

原宿署へ戻った吉澤ひとみ容疑者(撮影・木村 揚輔)
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 酒気帯びでひき逃げしたとして警視庁に道交法違反容疑などで逮捕された元「モーニング娘。」でタレントの吉澤ひとみ容疑者(33)から、呼気1リットル当たりの基準値0・15ミリグラムの約4倍に当たる0・58ミリグラムのアルコールが検出されていたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。6日、自ら110番して現場に戻った吉澤容疑者から酒の臭いがすることに警察官が気付いて呼気検査を行い、基準値を大幅に上回るアルコールが検出された。警視庁中野署は信号無視のうえ、ひき逃げを起こすという判断ミスにこの酒量が与えた影響を、飲酒の経緯とともに詳しく調べている。

 警視庁は7日午前8時40分ごろ、吉澤容疑者を送検。留置先の原宿署を出発した移送車内ではうつむき、うなだれていた。捜査関係者によると「お酒が体に入っていた。ぶつかって立ち去ったことは間違いない」と供述し、容疑を認めている。

 道交法などは0・15ミリグラムが検出された場合を「酒気帯び」と規定。行政罰としては、0・25ミリグラム以上のアルコールが検出されると25点の違反点数が科され、それだけで免許取り消しとなる。

 芸能関係者は吉澤について「酒好きだが強いわけではなかった」と口をそろえる。テレビ番組でモー娘のOGが「酔っ払うと手が付けられない」と話したこともある。

 事務所が立ち上げたフットサルチームでの活躍から健康的な美女というイメージが定着したが、ここ数年は慢性化していた「腸憩室炎」などで体調不良に悩まされていた。2016年に出産する際は、胎児の成長が遅れていたことから自宅安静や入院を経験した。

 出産後は優れない体調を押して、未熟児で生まれた長男の子育てに励んでいた。IT企業経営の夫の献身的な支えで、家庭は軌道に乗っていたようにも見えたが、親しい知人は「昔は明るい飲み方だったが、深酒を心配する声も多くなった気がする。状況の変化で、お酒との付き合い方が変わってしまったのかも」と話している。

 所属事務所の関係者は「何らかの形で自ら説明させる必要がある」としており、保釈の時期に注目が集まる。

 ▼飲酒量の目安 呼気中のアルコール濃度は体重や体質の個人差や性別、飲酒時間などに左右されるが、公益社団法人アルコール健康医学協会のホームページでは、ビール=中びん1本、日本酒=1合、ワイン=4分の1本、焼酎=0・6合、チューハイ=1・5缶、ウイスキー=ダブル1杯を飲むと、おおむね酒気帯び運転基準の0・15ミリグラムを超えるという。このことから、約2倍の量を続けて摂取すれば0・25ミリグラム以上に到達の可能性が大きい。

 ≪NHK出演ドラマが放送中止≫NHKは7日、24日に放送予定だった吉澤容疑者が出演するドラマ「越谷サイコー」の放送中止を発表した。同作はホームコメディーで、吉澤容疑者は芸人・今野浩喜(39)の妻役。今年2月にNHK・BSプレミアムで放送され、総合で再放送する予定だった。同局は「番組の出演者が逮捕されたことを受け、NHKとして総合的に判断しました」とコメント。変更後の番組については現在検討中。

 ≪出身地の埼玉県三芳町は広報大使解嘱≫吉澤容疑者が広報大使を務めていた出身地の埼玉県三芳町は7日、公式サイトで吉澤容疑者側から広報大使辞退の申し出があったため解嘱したと発表した。同サイトは「三芳町広報大使について」と題した文章を掲載。林伊佐雄町長の名前で「三芳町広報大使の吉澤ひとみ氏から広報大使辞退の申し出がありましたので、本日付けにて解嘱いたしました」とした。

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