八嶋智人が愛される理由 底抜けの明るさで周囲をハッピー 妻から辛らつダメ出しも小5息子が援軍

[ 2018年8月19日 11:00 ]

役者からバラエティーまでさまざまな才能を見せる八嶋智人
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 【俺の顔】俳優の八嶋智人(47)は底抜けの明るさでファンにも共演者にも愛される。コミカルからひと癖ある役まで幅広く演じ、映画「検察側の罪人」(24日公開)では検察と闘う国選弁護人役。軽妙さとしゃべりのうまさでバラエティー番組や司会業でも引っ張りだこだ。11歳の息子を持つパパで、家庭での顔もユーモアたっぷりに明かした。

 トレードマークの眼鏡の奥の目は愛嬌(あいきょう)たっぷりで、表情をクルクルと変えながらよくしゃべり、よく笑う。周囲もつられてハッピーになる“ヤッシースマイル”。撮影現場でもムードメーカーになっているのは想像に難くない。「にぎやかじゃないのが好きじゃないんです」と人懐こい笑顔を見せた。

 「検察側の罪人」は時効廃止以前の殺人事件や、捜査機関によって生み出されるえん罪などを描く社会派ミステリーで、検察と闘う国選弁護人を演じた。終始緊張の糸が張り詰めた重厚な作品だが「シリアスなシーンでも撮影以外のところではべらべらしゃべってました」と振り返る。主人公のエリート検事を演じた木村拓哉(45)とは人気ドラマ「HERO」シリーズで共演したが、今回は一緒のシーンはなかった。木村は被疑者の男を執拗(しつよう)に追い詰めていく役で「木村くんの現場に僕がいなくてよかった。“ヤッシー、うるさいよ”とは言わないし、しゃべっていてもポンと撮影に入っていく人だけど、1ミリでも引きずってしまうと全体を引っ張っていく役になりづらかったと思う」と気遣った。

 原田眞人監督(69)の作品は02年公開の「突入せよ!あさま山荘事件」以来。「俳優にとってチャレンジングな場所。基本的に自由にやってと言われるけど、自分で責任を取らないといけない自由さなので、より深く作品を理解して監督とコミュニケーションを取らないと成立しない。その中で遊んだり闘ったりしていました」

 劇中で使用した眼鏡は私物。約80本あるコレクションから、打ち合わせの時に数本持参し原田監督と選んだ。バラエティー「ココリコミラクルタイプ」に出演していた時にコントで使うため買い集めた中の一つで、安物でレンズは分厚い。「眼鏡を脂でべとべとにしながら一生懸命資料に向かっているような男なのかなと思って。なかなか一人で上手に役を形成することができないので、いろんなものに頼ってます」

 物心ついた時から人前に出るのが好きで、小学校の運動会では司会を務めた。中高時代に学園祭で演劇を経験し、日大在学中の90年に劇団「カムカムミニキーナ」を旗揚げ。小劇場出身の俳優の多くは食えない時代を経験しているが「ラッキーなことに日本がバブル経済の時に大学生だったので、割のいいアルバイトで十分に食べられたんです。だんだん社会がそうじゃなくなってきた時に、ドラマとか映像の仕事が始まったので落ちきる前にフワンと浮上しました。あんまり苦労してないんですよ、僕。それがたぶん、僕を形成しているそこはかとない薄っぺらさじゃないですか。ハハハハ!」と大笑いした。

 01年に大ヒットしたドラマ「HERO」でお茶の間に浸透し、翌年始まったバラエティー「トリビアの泉」の司会でさらに人気に。「自分のやりたいものばっかりを選んでいると先細っていく。所属事務所から思いもかけない仕事を言われて“えー”と思っても行ってみると楽しい。そういうことの連続です」

 妻は女優の宮下今日子(43)で、息子は小学5年生。「家の中のヒエラルキーは嫁、息子、僕の順番。だから息子が僕をよく守ってくれます」。出演作を見た妻の感想も手厳しい。「辛辣(しんらつ)なダメ出しをしていただくので助かっています」。

 息子が熱中する野球や空手の練習に付き合い、2人旅もする。「彼が思春期に入っていく時代を一緒にどう過ごすのかが今の人生のテーマであり楽しみです」。息子も人前に出るのが好きで役者志望だという。「“同じ仕事をやるならライバルだから助けられないよ”って言ったら“えーっ!そうなの!?”って言ってました。すんげえ助けられると思ってたみたい」。子供にもしっかり受け継がれた無邪気さと、根底にある真面目さが、万人に愛されるヤッシーを作り上げている。

 ≪二宮は「人たらし」≫若手検察官を演じた「嵐」の二宮和也(35)とはバラエティーでの共演も多く「彼はもの凄く人たらし。僕がいっぱい重い物を付けている時に、ふざけて倒そうとしながら、必ず見えないところで支えてたり優しいんです。ごはんを食べに行っても気の利く人」と明かす。二宮は主人公と対立する役どころで「木村さんと拮抗(きっこう)して、僕の想像をはるかに超えたお芝居をしていました」と手放しで褒めた。

 ◆八嶋 智人(やしま・のりと)1970年(昭45)9月27日生まれ、奈良県出身の47歳。90年に劇団「カムカムミニキーナ」を旗揚げ。90年代半ばからフジテレビ「古畑任三郎」などドラマに出演。01年1〜3月放送のドラマ「HERO」が大ヒットし、同4月スタートの「ココリコミラクルタイプ」でバラエティー初出演。08年公開の「秋深き」で映画初主演。主な出演作はドラマ「マッサン」、映画「円卓」など。04年に「日本メガネベストドレッサー賞」受賞。

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