羽生善治竜王“超早指し戦”で貫禄の2連勝 AbemaTV杯準決勝進出

[ 2018年8月19日 21:26 ]

「AbemaTV」の将棋非公式戦の対局で、対局時計を自ら押す羽生善治竜王(左)。佐々木大地四段に連勝し、準決勝に駒を進めた(同局提供)
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 将棋の第一人者、羽生善治竜王(47)が19日、インターネットテレビ局「AbemaTV」で放送された非公式戦企画「第1回AbemaTVトーナメント inspired by羽生善治」の決勝トーナメント1回戦に初登場。予選から勝ち上がった佐々木大地四段(23)と対戦し、3番勝負でストレートの2連勝を収め準決勝に進出した。

 同棋戦は持ち時間各5分で開始し、1手指すごとに5秒が加算されるという、チェスでも用いられる「フィッシャールール」。羽生が提案したルールながら、自身もこれまで経験がないという。さらに早指し戦といえども、トップ棋士が対局時計を自ら押す光景は極めて珍しい。

 それでも始まってみれば、羽生は秒読みが続いても決して慌てない貫禄の指しっぷり。1局目は相矢倉、2局目は相掛かりの戦型から、ともに150手を超える長手数の激戦を制した。

 これで準決勝は8月26日放送の藤井聡太七段(16)―高見泰地叡王(25)戦、9月2日放送の佐々木勇気六段(24)―羽生竜王戦というカードに決まった。決勝は9月9日に放送される。

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2018年8月19日のニュース