デビュー30周年、松村邦洋の決意 自分の原点モノマネ磨く!

[ 2018年8月17日 05:30 ]

「何だバカヤロー」ビートたけしのモノマネをする松村邦洋(撮影・西海健太郎)
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 芸歴30年のお笑いタレント、松村邦洋(51)。あす18日に都内で開催される30周年記念ライブ「ひとのふんどし」は前売り分のチケットが即日完売し、急きょ28日の追加公演が決定する人気ぶり。「一つ一つのモノマネを丁寧にやることが大事だと改めて感じます」と本紙にネタを披露しながら芸能生活を振り返った。

 「おどろいちゃったな〜」。ビートたけし(71)の声で、稲川淳二(70)のモノマネをする松村。「高校生の時はこんなネタでしたね」。素人時代からラジオ番組などに出演していた。松村の芸を知っていた片岡鶴太郎(63)と偶然出会ったことが縁となり1988年に芸能界デビューを果たした。気が付けば芸歴30年。「自分としてはあっという間でした」としみじみ語る。

 「30周年のライブでは集大成として僕の好きなモノマネをやりたいです」と気合十分。長年交流のあった高田文夫(70)をゲストに招き、得意の持ちネタを披露する。

 野球評論家の野村克也氏(83)、貴乃花親方(46)らレパートリーは100以上。中でも“代表作”はビートたけしだ。「どういうルートで芸人になれるのか。たけしさんの本とかを読んで、生い立ちを追いかけていました」という憧れの存在。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(85〜96年)の楽屋を訪問して以来、今でも交流が続いている。「たけしさんの方から“お、たけしだ”と言ってくれますね。今でもアウトレイジがあると“宣伝は松村にやらしてやってくれよ”と言っていただいています」と感謝の気持ちでいっぱいだ。

 92年に日本テレビ「進め!電波少年」が始まると「アポなしロケ」などの企画でモノマネ以外のキャラクターも話題に。しかし97年、同番組を突如降板。「その時に自分に何ができるのか考えて、やっぱり原点はモノマネだなと思いました」。それが今でも続く芸の姿勢だ。「おはようございます。山根明です」。日本ボクシング連盟前会長の山根明氏(78)が最新作で、日々新ネタにも挑戦中。「録音したりと、今の方が若い時よりコツコツ取り組んでいます」と力を込める。一層芸を磨き続けていくつもりだ。

 今年2月に亡くなった大杉漣さん(享年66)や今月4日に亡くなった津川雅彦さん(享年78)も松村のモノマネレパートリーだ。突然の訃報に胸が痛んだというが「人間って心臓が止まった時が本当の死じゃなくて、噂が消えた時が本当の死だと思うんですよね」としみじみ。「噂を消さないよう、これからもモノマネを続けていきます」と“松村流”でこれからも故人を追悼していくことを誓った。

 <高校野球本を出版>高校野球ファンとして知られる松村は、7月12日に「松村邦洋の高校野球ベストバウト」(洋泉社)を出版。自身初の高校野球関連書籍となり「知識は昔からたまっていて、まだ世に出していないことも多かったんですよね。やっと披露できる場ができてうれしいです」と喜んだ。熱戦が繰り広げられている夏の甲子園100回記念大会についても「済美高校の上甲正典監督(享年67)に良くしていただいたので、活躍を願っています」と14年ぶり8強の同校にエールを送った。

 ◆松村 邦洋(まつむら・くにひろ)1967年(昭42)8月11日生まれ、山口県出身の51歳。88年に上京し、現在の芸能事務所に所属。92年「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」に出演。93〜99年にニッポン放送「松村邦洋オールナイトニッポン」でパーソナリティーを務めた。2009年「東京マラソン」挑戦中に心肺停止状態となり緊急入院。特技は縄跳び、水泳。血液型A。

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