藤井聡太七段、16歳初勝利なるか? 順位戦C級1組で森下卓九段と対戦

[ 2018年7月20日 11:02 ]

森下卓九段(右)との対局に臨んだ藤井聡太七段
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 将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が20日、大阪・関西将棋会館で名人戦順位戦C級1組、森下卓九段(52)との対戦が午前10時に始まった。C級1組では1勝0敗同士の両者。年度を通じての戦いを経て、B級2組への昇級を目指す。

 藤井は前日19日に16歳の誕生日を迎えて最初の対局。青の長袖シャツにストライプのネクタイ姿で現れた。対局室に入るや、父親以上の年齢差がある森下から「おはようございます」とのあいさつに続き、さらに「後ろ、狭くないですか?」と気遣いまで受けた。

 現在、同館は空調の不具合で一部の対局室が使用できない状態が続く。森下―藤井戦は5階芙蓉の間での対局となり、10畳のスペースがあるが、新聞、テレビなど10人以上の報道陣が入れるよう、片隅の4分の1のスペースに将棋盤や座布団、記録係の机が設置された。上座である森下の背後には十分なスペースがあるが下座の藤井の背後にはそれがなく、配慮された形だ。

 また20〜30年前までは対局中、対局者同士による雑談も交わされたが、現在では対局中どころか、対局前の会話もほとんどないことから藤井は少し驚いた様子だった。

 森下は6月29日、藤井が竜王戦決勝トーナメント2回戦で敗れた増田康宏六段の師匠。羽生善治竜王や連盟会長・佐藤康光九段ら「羽生世代」の一つ上の世代にあたり、タイトル挑戦6度を誇る。戦型は森下得意の矢倉へ進んだ。持ち時間各6時間で終局は同日深夜になる見込み。

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2018年7月20日のニュース