外国人初の将棋女流棋士・カロリーナさん 自身の奮闘描く短編アニメに感涙

[ 2018年6月15日 09:10 ]

自身の奮闘を描いた短編アニメ「すすめ・カロリーナ。」の試写を鑑賞し、笑顔を見せる将棋のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級
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 将棋界初の外国人女流棋士カロリーナ・ステチェンスカ女流1級(26)の奮闘を描いた短編アニメ「すすめ、カロリーナ。」が15日、ネット上で公開された。

 名前が縁で大塚製薬「カロリーメイト」と4月に栄養スポンサー契約を結んだのに合わせた企画。ポーランドのカフェで友人と将棋の楽しさを覚え、単身来日して不安を抱えながらも将棋に打ち込む日々が、柔らかなタッチで描かれている。同じくポーランド出身という縁で、映画「君の名は。」の背景美術を手掛けたイラストレーターのマテウシュ・ウルバノヴィチ氏(32)が監督を務めた。

 完成作を見たステチェンスカは感極まり、こみ上げる涙を抑えられなかった。「感動しました。ここまで10年かかったこと、私の人生のほぼ半分が将棋なんだなと思い出しました。この作品を通して、難しいことでも頑張ろうという人を応援できたら嬉しい。(アニメに登場する)ポーランドの友人にも見てもらいたい」と喜んだ。

 来日後、サポートを続けてきた北尾まどか女流二段(38)は「マンガで将棋を知った外国の女の子が日本に来て女流棋士となり、さらにアニメになって世界へ!まさに奇跡のようなストーリー」とコメントを寄せた。

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2018年6月15日のニュース