中村芝翫 療養中の今井翼にエール「また一緒に芝居を」 ジャニーズWESTの神山「思いを背負って」

[ 2018年6月15日 17:58 ]

舞台「オセロー」製作発表会見に出席した中村芝翫(左)と神山智洋
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 舞伎俳優の中村芝翫(52)が主演する舞台「オセロー」(9月2日開幕、東京・新橋演舞場)の製作発表会見が15日、都内のホテルで行われ、芝翫のほか、女優の檀れい(46)、ジャニーズWESTの神山智洋(24)、女優の前田亜希(32)が出席した。

 同作はシェークスピア四大悲劇のひとつで、将軍オセロー(芝翫)は美貌のデズデモーナ(檀)と結婚するが、部下イアーゴー(神山)の策謀で妻に疑いを抱き、悲劇的な結末を迎える。今回は蜷川幸雄さんの助手を長年務めた井上尊晶氏が演出を務め、松任谷正隆氏が音楽を手掛ける。

 主演の芝翫は16年10月の襲名後、歌舞伎以外の作品に出演するのは初めてで、シェイクスピア劇にも初挑戦となる。芝翫は「まさかこの歳になってシェイクスピアの『オセロー』をやらせていただけるとは、夢にも思っていませんでした。やはりシェイクスピアは遠いところの作品なのかなと思っていたので、お声をかけていただいてありがたく思っております」と笑顔。それでも「怖いですよ、シェイクスピアですから、『オセロー』ですから」と本音も吐露。「セリフ量は半端じゃない。覚えられるかなってというのが不安です」と苦笑いを浮かべた。

 同作は当初、今井翼(36)がイアーゴーを演じると発表されていたが、今井がメニエール病の治療のため、活動を休止したことを受け、同役を神山が演じることとなった。芝翫は「翼くん、残念ながらご病気でしたけど、本当に早く治ってほしい。また一緒に芝居をしたい」と今井にエール。

 神山については「この若さでシェイクスピアに巡り合うのは羨ましい」としつつ、「友達の生田斗真くんから太鼓判で、『神山は大丈夫!』と連絡をいただいたので、神山くんならではのイヤーゴーが作っていけるものだと思っています」と期待を寄せた。

 神山は「まさか僕がシェイクスピア作品をやるとはちょっとびっくりした。でも、いずれ挑戦してみたいという思いもあったので、『やったー!』と喜んで気持ちで台本を受け取ったらとんでもないセリフの量で。長台詞があって、めくってもめくってもその繰り返し」と苦笑。

 今井からは「よろしくお願いします」と言葉をかけられたといい、「翼くんの思いを背負って、イヤーゴーを本役として、自分なりのイヤーゴーを演じて、オセローの世界感の引っ掻き回して、ぶっ壊していきたい」と気合十分。まだ決まっていないとしながらも、演出の井上氏からはダンスや歌の可能性もあると言われているといい、「まだ確定はしてないけど、もしかしたら踊るかもって言われてます。ダンスは5歳からやっているので、僕の得意ジャンル。しっかりと『オセロー』の世界観を背負って踊りたい、もしあったら」と力を込めた。メンバーも「楽しみにしてくれています。(見に)来なかったら(催促の)連絡の嵐ですよ」と笑った。

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