故エルビス・プレスリーのドラマー D・J・フォンタナ氏が死去 87歳

[ 2018年6月15日 11:16 ]

87歳で死去したD.J.フォンタナ氏(AP)
Photo By AP

 米音楽界を代表するドラマーの1人で、故エルビス・プレスリーと14年間にわたってバンド仲間として活躍したD・J・フォンタナ氏が死去。14日に家族が公表したもので87歳だった。

 フォンタナ氏は1954年10月、ルイジアナ州ヘイライドのラジオ番組でプレスリーと出会い、当時ドラマーがいなかったプレスリーを含むバンド「ザ・ブルームーン・ボーイズ」へ加入。このバンドはフォンタナ氏が加わったあとはブルースから一気にロック色が濃くなり「ハウンド・ドッグ」や「監獄ロック」といった世界的なヒット曲を生み出していった。

 フォンタナ氏はプレスリーが死去する1977年まで行動をともにし、多くの映画音楽でもドラムを担当。ビートルズのリンゴ・スター(77)らにも影響を与え、2009年にはロックの殿堂入りを果たした。

 しかし2016年に股関節を痛めてから健康状態が悪化。AP通信によれば、プレスリーの前妻で女優のプリシア・プレスリー(73)は「彼は世界中に愛された人。とても才能のあるミュージシャンであり、素晴らしい人間でした」という声明を出してその死を悼んでいた。

 なおこれでプレスリーとの音楽活動に携わったバックバンドのミュージシャンはすべて他界したことになった。

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2018年6月15日のニュース