藤井七段 竜王戦決勝T進出、昨年は2回戦敗退「さらに上を」

[ 2018年6月6日 05:30 ]

竜王戦ランキング戦5組決勝で石田直裕五段を破り、本戦となる決勝トーナメントへの進出を2年連続で決めた藤井聡太七段
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 最年少プロ棋士・藤井聡太七段(15)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された竜王戦ランキング戦5組決勝で石田直裕五段(29)に96手で勝利した。同組優勝で賞金155万円を獲得するとともに、本戦となる決勝トーナメントに2年連続で進出を決めた。

 藤井が得意とする角換わりに「あえて相手の土俵に」と挑んできた石田。互いに一歩も譲らぬ攻め合いを展開し終盤、藤井は敵陣に走らせた飛車を歩と差し違える飛車切りから寄せに入った。棋士室を訪れた久保利明王将(42)もうならせる寄せの一手から今年度の連勝も7に伸ばした。

 決勝トーナメント初戦(今月下旬予定)では、ランキング戦6組を制した都成竜馬五段(28)と対戦する。羽生善治竜王(47)への挑戦者を決める決勝トーナメントは、予選に当たるランキング戦の各組優勝者らが出場。勝ち上がった2人が、挑戦者決定3番勝負を行う。藤井は挑戦権獲得まで最短で7連勝が必要となる。「前期(昨年)は2回戦で負けてしまった。さらに上を目指したい」と気合を込めた。

 初のタイトル奪取へ向けて、予選が始まっていて年内に挑戦者となる可能性があるのは竜王戦、棋王戦、王座戦の3棋戦。高校1年となった藤井の暑い夏がいよいよ本格的に始まる。

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2018年6月6日のニュース