悪口なのにスカッと 山ちゃんのトーク力 視聴者も「面白い」と評価

[ 2018年5月5日 06:50 ]

山里亮太
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 約1時間ほぼ悪口しか言っていないのに、なぜか視聴者を爽快な気分にさせるという不思議な番組がTBSの深夜で不定期に放送されている。「山里&マツコ・デトックス」だ。

 この番組は、山里亮太が日ごろのうっ憤を書き留めている“毒出し日課帳”を元に、マツコ・デラックスやゲストらに不平不満をぶちまけストレスを解消するというセンセーショナルなトークバラエティー。昨年10月に深夜特番として放送されると反響を呼び、先月17日と24日の2週に渡ってスペシャルが放送された。

 トークテーマは、例えば「ヒルナンデスでやる気のないモデル」、「私ブスだからと言う女優」、「なめた態度のスッキリのディレクター」、「“お前を干す”と脅してきた女性タレント」、など、実際に山里がノートに書き留めていたかなり個人的な“毒”ばかり。普通であれば視聴者も悪口を聞かされるだけなので不快な気分になりそうだが、山里の味方になったり、時にはたき付けたりするマツコのフォローによる緩和も大きいが、山里の機知に富んだ言葉選びと付け入る隙を与えないマシンガントークで悪口さえも、スカッと笑えて楽しめるエンターテインメントになり、新しいバラエティージャンルを開拓している。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)の視聴者の声も、「ここまで言っていいのかというぐらい不満をぶちまけて、これほど面白い番組も久しぶり」(56歳男性)、「面白かった!爽快な気分」(47歳女性)、「ネタとして消化できているし、面白い」(43歳女性)など好評の声が多い。これまで3回の番組満足度も3・53→3・58→3・80(5段階評価)と右肩上がりで、3回目の放送ではバラエティーでは珍しい高満足度の基準3.7を上回る好評価を得た。

 振り返れば山里は今年1月に放送されたフジテレビの対談番組「ボクらの時代」にて、彼と両親二人でトークを繰り広げるという視聴者にとっては全く予想だにしない展開にも関わらず、「家族のみでほとんど素人というのは珍しい。でも面白かった!」(68歳女性)、「山里家の逸話に驚き大笑い」(55歳女性)など、こちらも視聴者を大いに楽しませた。

 あまり注目されることはないが、山ちゃんの類いまれなトーク力は今後も視聴者を大いに楽しませるに違いない。

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2018年5月5日のニュース