人間国宝の文楽太夫、竹本住太夫さん死去 93歳

[ 2018年4月28日 18:19 ]

2014年4月、引退公演で「桜丸切腹の段」を語る竹本住太夫さん
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 人形浄瑠璃文楽太夫で人間国宝の竹本住太夫(たけもと・すみたゆう、本名岸本欣一=きしもと・きんいち)さんが28日午後2時42分、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。93歳。大阪市出身。葬儀・告別式は5月1日午後0時半から大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115、大阪市立やすらぎ天空館で。喪主は妻光子(みつこ)さん。

 1924年10月18日生まれ。46年に初舞台を踏み、85年、七代目住太夫を襲名。世話物にしみじみとした情感を通わせ、義太夫節の奥深さを表現。太夫の最高位である「切場語り」を極め、重鎮として文楽界をけん引した。

 89年、人間国宝に認定された。日本芸術院会員。2005年に文化功労者、14年に文化勲章。

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