北川悦吏子氏「半分、青い。」は集大成と興奮“ズンドコベロンチョ脳”で「15分どう見せ切るか」
脚本家・北川悦吏子氏インタビュー(中)
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フジテレビ「素顔のままで」「ロングバケーション」「空から降る一億の星」やTBS「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など数々の名作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川悦吏子氏(56)がNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(4月2日スタート、月〜土曜前8・00)を担当。初の朝ドラ脚本に挑む。フジとTBSの連ドラに加え、もう1つの代表作「世にも奇妙な物語」の一編「ズンドコベロンチョ」など「すべてのノウハウが全部積み重なって『半分、青い。』の第1週になったのかなと、興奮しました」とキャリアを振り返りながら語り、自身の集大成と位置付ける作品。朝ドラの15分は好きに書きながら「どう見せ切るか」というクリエイターとして刺激的な作業だと“執筆秘話”を明かした。ヒロインの幼なじみを演じる俳優の佐藤健(29)は「もう北川さんの代表作は『ロンバケ』とは言わせませんよ」。キャストの熱演も加わり、新たな代表作が生まれる予感が漂っている。
女優の永野芽郁(18)がヒロインを務める朝ドラ通算98作目。岐阜県と東京を舞台に、病気で左耳を失聴した楡野鈴愛(にれの・すずめ)が高度経済成長期の終わりから現代を七転び八起きで駆け抜け、一大発明を成し遂げる姿を描く。
北川氏のオリジナル脚本。難病の「炎症性腸疾患」を患い、大腸全摘出後、聴神経腫瘍により左耳を失聴したことを、2015年5月に週刊誌で告白。今作のテーマを問われると「ずっと同じことを書いているような気もするんですが、やっぱり生きる力、みたいなことを伝えたい。どんなことが起こっても、それでも生きていきようはあるよ、人間って強いよということを知らせたい。というか、そうじゃない?と問い掛けたいということですかね」と自身の体験を基に語った。
執筆への心構えは「好きなように書いています。朝ドラは普通、あまり好きなようには書かせてもらえないのかな、という気はしていますが、そこを堰き止められると、本が狭く、小さく、おもしろくなくなって、誰が書いても一緒になっていくので、そこは自分でも死守したいと思っています」。とはいえ、15分×156話の長丁場は初体験。「たいていの人がおかしくなるんじゃないかなというぐらいの仕事量なんですが、私は全然1週ごとに区切っていないんですね。予定調和でつまらなくなるんじゃないかという懸念があって、もうちょっと勢いに任せて、その瞬間瞬間の判断を大事に書いています。四六時中緊張状態です」と明かした。
朝ドラの15分の難しさは?と聞くと「民放の連ドラの1時間とは全然違うノウハウなんですよ。まず本を書く前に、今までの朝ドラをいっぱい読んだり見たりして自分なりに分析から始めたんですが、どう分析して、どうアプローチしたらいいのか、その時が精神的には一番怖かったと思います。自分で書き出してからですかね、初めて自転車に乗るのと同じですね、とにかく乗ってみるのが一番よくて。やってみるうちに『あ、こういう手があるのか』と、どんどん手数が増えていくんですよ。朝ドラって、15分をどう見せ切るか?それに尽きるわけで。そして、明日へとつないでいく。長いロープと短いロープ。どう編むか。ギリギリまで頭を使います。ここまで自分を試したことがあるかって感じです。苦しいですが、クリエイターとして最高の体験をさせていただいています」と新鮮な様子。
そして、話は自身のキャリアに及ぶ。これが実に興味深い。
北川氏の代表作は「素顔のままで」「あすなろ白書」「ロングバケーション」など軽やかな会話劇を軸にしたフジテレビの明るくポップなドラマ、「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など障害を題材にしたTBSのシックなドラマに二分されるが、もう1つの原点がフジ「世にも奇妙な物語」の一編「ズンドコベロンチョ」(1991年)。己の博識に絶対の自信を持つエリートサラリーマン・三上修二(草刈正雄)が「ズンドコベロンチョ」なる謎の言葉に翻弄される姿を描き、15年11月にはリメークもされた傑作。当時大きな反響を呼び、北川氏が注目されるきっかけになった。
「『ズンドコベロンチョ』は何かと言うと、全くのアイデア勝負なんですよ。アイデア勝負で、そしてオチまで見せ切る。『世にも奇妙な物語』はたくさん企画を出して、たくさん通していました。その頃はテレビの制作会社にいたので、週に企画を3つ出すような100本ノックみたいなことを常にしていました。これが今書いている15分の朝ドラと、使う頭が似ているんですね。どう思い付いて、どう15分で見せ切るか。フジの連ドラ、TBSの連ドラ、『世にも奇妙な物語』の経験が全部積み重なって『半分、青い。』の第1週になったのかなと。(ヒロインの祖父・仙吉役の)中村雅俊さんにしても、私が小さい頃に拝見した青春ドラマ(「俺たちの旅」など)から、いろいろな作品に出演されてきて、雅俊さんは集大成とは思っていないかもしれませんが(笑)、いろいろな積み重ねがあって、今の『半分、青い。』のお芝居があるんだと思うと、感慨深かったですね。自分も明らかにそうで、昨日今日デビューして、これを書いたわけじゃない。この25年間頑張ってきて、そして、ここで新しいものを書かせていただいているのかなという気がしました」
佐藤演じるヒロインの幼なじみ・萩尾律(はぎお・りつ)についても「あまり自発的に動かない子がどういう人生を見つけていくか。この作品の裏テーマだと思っています。鈴愛を受け止める役ではあるんですが、その中で、ただ優しい子じゃなく、どうやって強さ、意志を出していくか。受けの芝居と攻める芝居が内在する健君にしかできない役なんじゃないかと。これから律がどういうことを言って、どういうふうに動くかはまだ未知なんですが、自分が書いてきたラブストーリーの相手役として集大成になるんじゃないかなと思っています」とし、再び集大成という言葉を使った。
その佐藤も、クランクイン前に「もう北川さんの代表作は『ロンバケ』とは言わせませんよ」と宣言したという。「この業界も長いので、自分としては何が代表作とかいう気持ちは実はもうないんですが、そんなふうに言ってくれる誰かがいるというのは凄くうれしいことです。若い人が私の本を読んで焚き付けられて、そんなふうに意気込んでいて。撮影現場を訪ねると、如実に熱を感じるんですね。一期一会の奇跡みたいなことを経験しているんじゃないかと今思っています」。北川氏の集大成にして、新たな代表作が誕生しようとしている。
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