羽生竜王 藤井五段を警戒「すでに完成。非常に大変な相手」

[ 2018年2月17日 05:35 ]

朝日杯オープン戦準決勝 ( 2018年2月17日 )

藤井五段(左)との対戦に意欲を見せる羽生竜王
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 将棋界を超えて、日本中が視線を注ぐ2人の公式戦初対局。羽生善治竜王(47)「非常に注目される対局。公開対局なので、皆さんに楽しんでもらえれば」とその重みを自覚している。

 準決勝まではシードの羽生の2勝に対し、藤井聡太五段(15)は佐藤天彦名人(30)戦を含む8勝を挙げた。「1次予選から勝ち上がってくるのはかなり大変」。非公式戦で初めて顔を合わせ、勝利を許したのが昨年2月18日。そのわずか1年後、中学生のうちに公式戦対局を実現させた藤井の実力に驚きを隠さない。

 公式戦29連勝など、鮮烈な活躍を続ける藤井を「非常に大変な相手」と警戒する。「さすがに15歳だと、普通どこか粗削りなところがある。でも彼の場合はすでに完成されている印象。新しい時代に出てきた新人だと思っている」。羽生は10代当時は序盤がやや粗いと評され、終盤力で相手をねじ伏せてきた。だが藤井は最新型にも明るく、序盤から優位に進めてリードを守り切る展開が多い。

 その難敵とどう戦うか。羽生は「振り駒なので、どういう展開になるか予想がつかない」という。居飛車一筋の藤井に対し「最強のオールラウンダー」と称される羽生は、状況に応じ多彩な戦型を指しこなすのが強みだ。今大会の1回戦、準々決勝はともに振り飛車の「四間飛車」で若手を連破。昨年藤井との2度目の非公式対局では、藤井猛九段(47)考案の「藤井システム」という振り飛車の特殊な戦型で勝利した。先手か後手かで、複数の作戦を用意するとみられる。

 早指し戦は一般的に若手に有利とされる。だが羽生はこの大会過去10回中、実に優勝5回と相性抜群だ。藤井戦、そして久保利明王将(42)―広瀬章人八段(31)戦の勝者との決勝に勝てば、故大山康晴15世名人を抜き歴代最多45度目の一般棋戦優勝となる。一方で藤井も15歳6カ月の史上最年少での一般棋戦優勝と六段昇段がかかる。将棋史に刻まれる対局を前に羽生は「自分の持っているものを出し切る」と力強く宣言した。

 ▼朝日杯 正式名称は「朝日杯将棋オープン戦」。07年度にスタートし今回が11回目となる比較的新しい一般棋戦。全プロ棋士、アマ10人、女流棋士3人の計173人が参加するトーメント戦で、持ち時間は各40分(チェスクロック方式)、時間切れ後は1手1分。今期の優勝賞金は750万円。

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