多様なファンが物語る楽曲ジャンルの広さ…ガルニデリアが目指すもの

[ 2018年1月26日 10:00 ]

インタビューに応じた「GARNiDELiA」のメイリア(左)とtoku
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 現在放送中のテレビアニメ「BEATLESS(ビートレス)」のオープニングテーマ「Error」を1月31日にリリースする2人組ユニット「GARNiDELiA(ガルニデリア)」。今やアニメ界になくてはならない存在となりつつありますが、メイリアさんとtokuさんは「結成当初はアニソンユニットになろうとは思っていなかった」。インタビュー後編では、ユニットの方向性を熱く語っていただきました。(西向 智明)

 ソロで歌手活動をしていたメイリアを、動画投稿サイトでボーカロイドなどを使って楽曲を発表していたtokuがプロデュースする形で2010年に結成。初期の活動については「とにかく2人で作りたい曲を作って、ネットにアップしていた」(メイリア)とし、「アニソンユニットになろうとは思っていなかった」という。その後、現在のレーベルから声がかかり、「アニメのお話をいただくようになりました」と振り返った。

 シングル曲が全てアニメ主題歌になっているだけに、徐々にアニメへの意識も強くなってきた。「アニソンというだけで聞かないという人もいるじゃないですか。でも、私たちをアニメで知ってくれた方も、違う入り口で知った方もガルニデリアの曲を好きだと言ってくれる。なので“アニソン=聞かない”という人たちにも音楽を届けるきっかけになれたらいいなと思っています」と、徐々に言葉が熱を帯びてきた。

 アニメ以外の入り口で言えば、インディーズ時代からネットにアップしていた「踊っちゃってみた」動画も人気の理由の一つ。メイリアが他の踊り手とダンスを披露する動画で、中国を中心に海外から大きな反響があった。メイリアは「一応、世界中に公開されていることを意識して、“和”をイメージした衣装やダンスにしたんですけど、ここまで注目していただけるとは思わなかったです」と笑顔で話した。

 ネット活動時代の2人を知る人、アニメ主題歌で知った人、「踊っちゃってみた」動画で知った人…ガルニデリアにはさまざまなファンがいる。メイリアは「ライブをすると、本当にいろんな方がいると実感します。人によって楽しみにしている曲が違うのも感じますし、“この曲はあの辺りが盛り上がっているなあ”というのがライブ中の楽しみの一つではありますね」と話した。

 さまざまなファンがいて当然と思えるほど、楽曲のジャンルは広い。「Error」はEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)サウンド、昨年11月のシングル「アイコトバ」はダンスナンバー、その他のシングルではバラードやロックナンバーも披露している。tokuは「“本当に全部2人で作っているの?”と言われたことがあります」と笑った。

 さらに、「今は“ガルニデリア”の前に“アニソンユニットの〜”とかが付くと思うんですけど、“アニソン”とか“ロック”とか、頭に言葉をつけずに“ガルニデリア”とだけ呼ばれても伝わるくらい、“ガルニデリア=多種多様”というのが浸透すればいいなと思っています」と力を込めた。

 昨年の活躍を受けて、より期待が高まる2018年。メイリアは「まだ言えないことも多いですが、今年もいろいろと準備しています」と、ファンにはたまらない一言。tokuは「“これをやったら面白いよね”というのが原動力なので、2人で面白いと思えることをやっていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

 ◇GARNiDELiA(ガルニデリア) 2010年に結成。ボーカルのメイリアとサウンドプロデューサーのtokuの2人組ユニット。14年にテレビアニメ「キルラキル」のオープニングテーマ「ambiguous」でデビュー。昨年11月にはテレビアニメ「アニメガタリズ」オープニングテーマで8枚目のシングル「アイコトバ」をリリース。YouTubeやニコニコ動画などにアップしているメイリアが出演する動画シリーズ「踊っちゃってみた」が中国など海外でも話題を呼んでいる。

 ◇BEATLESS(ビートレス) 長谷敏司氏のSF小説が原作。社会のほとんどを「hIE(ヒューマノイド・インタフェース・エレメンツ)」と呼ばれる人間型ロボットに任せた世界で、17歳の少年・遠藤アラトと高性能アンドロイド・レイシアの関係を描いた。監督は「機動戦士ガンダム00」などを手がけた水島精二氏。TBS系で毎週金曜深夜1時55分から放送中。

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