久保王将、羽生2冠を祝福 国民栄誉賞は「将棋界にとっても大きい」

[ 2018年1月5日 14:30 ]

関西将棋会館で行われた指し初め式で並んで対局する第67期王将戦7番勝負の挑戦者・豊島将之八段(左)と久保利明王将(左から2人目)
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 将棋の久保利明王将(42)は5日、羽生善治2冠(47)の国民栄誉賞受賞決定について「将棋界にとっても本当に大きいこと」を祝意を述べた。

 この日は大阪市内の関西将棋会館で行われた指し初め式に出席。受賞理由となった永世七冠について「他の棋士が簡単に目指すという発言すらできないような偉業。それを昨年達成され、受賞に値する結果を残された。止めることが出来なかったことに、一棋士としては複雑な思いもあるんですが…」と苦笑いしながら、素直に将棋界のレジェンドを祝福した。

 挑戦者・豊島将之八段(27)を迎え撃ち、タイトル防衛を目指す第67期王将戦七番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は1月7、8日静岡県掛川市・掛川城二の丸茶室で行われる第1局で幕を開ける。順位戦A級で5勝2敗で首位を併走する豊島が相手だけに研究に余念はないといい、「向こうも好調なので対局が楽しみ。今年1年がいい年になるように頑張りたい」と力を込めた。

 一方、指し初め式に同じく参加した豊島は、正月の間、つかの間の鋭気を養ったそう。これまで年度ごとの最多勝2回、勝率1位1回、新人賞などの成績を残すがタイトルのみ手が届かない“最強の無冠チャレンジャー”。久保には7年前の王将戦7番勝負で挑んで敗れているが「久しぶりのチャンス。久保さんはいつも安定したよい将棋を指される方。力を出し切って、熱戦をお見せできれば」とリベンジでの初タイトル奪取に意欲をみせた。

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2018年1月5日のニュース