安室やっぱり最高48・4% 歴代ワースト3位の紅白救った「Hero」

[ 2018年1月5日 05:30 ]

昨年の紅白で熱唱する安室奈美恵
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 昨年大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」(後7・15〜11・45)の瞬間最高視聴率が48・4%(関東地区)で、安室奈美恵(40)が歌った時だったことが4日、ビデオリサーチの調べで分かった。前年より3・6ポイント上回り、国民の約半分が見たという形に。また、安室をはじめ、事前に“あおりネタ”を提供したアーティストが軒並み視聴率を上げる結果となった。

 最も注目を集めたのはやはり、9月に引退する歌姫のラストステージだった。瞬間最高は午後11時18分、リオ五輪・パラリンピックのNHKテーマ曲「Hero」を歌っている最中だった。

 VTR紹介などを含め、安室の時間は10分4秒。午後11時10分に総合司会の内村光良(53)が安室を紹介し始めると、この日最高の43・3%に急上昇。約3分半のVTR、約2分10秒の本人コメント時も上がり続け、約3分半の歌唱の終盤でピークを迎えた。

 前回16年の瞬間最高は紅組優勝が決まった瞬間の44・8%で、今回は3・6ポイントも上回った。一方で、平均視聴率39・4%は前回の40・2%を下回り15年の39・2%、04年の39・3%に次ぐ歴代ワースト3位。関係者は「安室さんの10分間がなければ惨敗だった可能性が高い」と指摘した。

 今回は安室をはじめ本番へ向け視聴者の関心をあおった出演者の視聴率が軒並み上がったことも特筆される。

 35番目に出場した「X JAPAN」はこの日初の40%台をマーク。本番前日に会見し、昨年5月に首を手術したYOSHIKI(年齢非公表)がドラム演奏を解禁する可能性を示唆した。

 続いて視聴率を押し上げた「AKB48」は、歌唱曲が視聴者投票で直前に決まる企画で、卒業する渡辺麻友(23)が最後に何を歌うか注目されていた。リハーサルでは、ライブでめったに歌わないマイナーな「ほねほねワルツ」が選ばれる可能性を渡辺自身が強調する場面もあった。

 「バブリーダンス」で話題の大阪府立登美丘高校ダンス部と一夜限りの共演をした郷ひろみ(62)は目玉の演出にもかかわらずリハを公開。男性デュオ「ゆず」は珍しく会見に応じ、大トリへの意欲を語った。

 最近の紅白はリハを公開せず、会見にも応じない出演者が増えているが、今後はメディア露出する古き良き紅白の盛り上げ方が、視聴率押し上げの秘策となりそうだ。

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2018年1月5日のニュース