「陸王」エキストラ、異例の延べ7万人!大観衆まとめた役所広司の人柄

[ 2017年12月21日 12:30 ]

「陸王」の撮影現場に集まった大勢のエキストラ(C)TBS
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 俳優の役所広司(61)が主演を務めるTBS日曜劇場「陸王」(日曜後9・00)に参加したエキストラの数が、延べ7万人に達したことが21日、分かった。同局によると、これは連続ドラマとして異例の大規模。24日に放送される最終話に登場する「豊橋国際マラソン」は今月中旬に撮影され、2日間で1万2000人を動員した。

 経営危機にある創業100年以上の老舗足袋業者「こはぜ屋」が会社存続を懸け、ランニングシューズの開発に挑む企業再生ストーリー。作品の“見せ場”マラソンシーンでは大規模エキストラが演出する迫力満点の映像が話題となっている。

 番組プロデューサーの飯田和孝氏はエキストラについて「最終回へ向けて回を追うごとに熱気が上がっています」と目を細め、「『陸王』という作品を好きでいてくれて、仲間意識を持ってくれています。これだけ大勢の人が任された1つのポジションとして責任を真剣に全うしてくれて、現場には一体感が生まれています」と脱帽。「見守ってくれている感というか…、役者さんの演技を応援してくれているのを感じます。安全確認の注意以外はしなくても大丈夫なぐらいです」とスタッフとエキストラの間に芽生えている信頼関係を口にした。

 また、現場に一体感が生まれた理由については「役所広司さんの人柄だと思います」と分析。「セリフの数が膨大なのに、いつもニコニコして宮沢社長として現場にいてくれるんです。こういう社長が中心にいてくれたからこそ、キャスト、スタッフ、そしてエキストラの皆さんが『1つになって頑張ろう』という雰囲気に包まれたんだと思います」と裏側を明かし、「何度も撮影に来てくださるエキストラの方もいて…。(既定の人数が)集まらなかったことは、ほぼないですね。集まりすぎて困ったぐらいです」と苦笑いで撮影を振り返った。

 大観衆がもたらす効果は、“人足し”と呼ばれるCG合成処理を行わずに済むだけではなく、「映像が迫力あるものになるのはもちろんですが、俳優さんのテンションも違います。やはり大歓声は気持ちを高めてくれますし、『エキストラさんに演技を助けてもらう』ということもあると思います。実際のマラソンランナーも大観衆の中を走りますから、より本来の姿に近い熱狂的な映像をお届けできるはずです」と多岐に渡る。

 TBSは最終回放送の直前に、午後7時からの2時間枠を緊急特別編成。イブの夜は2時間のダイジェスト+25分拡大の最終回で、約3時間半をぶち抜き、「陸王」一色となる。「こはぜ屋」の行方とともに、2日間で1万2000人ものエキストラが集まった「豊橋国際マラソン」の臨場感たっぷりな“背景”にも注目したい。

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