紅白勝敗、視聴者投票ファーストに 昨年の不可解判定受け変更

[ 2017年12月21日 05:30 ]

昨年の紅白歌合戦で、紅組の勝利に喜ぶ出演者の前で不思議そうな表情を見せる有村架純
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 NHKは20日、大みそかの紅白歌合戦(後7・15)の審査方法の変更を発表した。昨年、視聴者から「分かりづらい」と批判が相次ぎ、物議を醸していた。

 今年、投票権を持つのは、視聴者、ゲスト審査員、会場の観客。視聴者は紅、白の対戦ごとにテレビリモコンの「データ放送」機能を使って参加する。その票が全て1票として数えられることが大きな特長。各対戦ごとの視聴者票は数十万票に及ぶと予想され、22対戦とみられる今回、総投票数は1000万単位に及ぶこともありそうだ。

 対戦終了後に8人のゲスト審査員と、約3000人の観客が紅組か白組に1票ずつ投票。結果、審査員の票数が勝敗に影響する可能性は極めて低くなり、1票が極端に軽くなった。説明を聞いた記者からは「審査員がいる意味があるのか」という声も上がった。また、人気投票の側面が強まる可能性もある。

 昨年は視聴者も含め、全ての投票は対戦が終わった後。視聴者と観客の投票を集計、勝った方にそれぞれ2票をカウントし、1人1票ずつ持ったゲスト審査員(10人)とふるさと審査員(1人)の合計15票で競った。視聴者と観客で大差でリードした白組に4票が入って優勢だったが、審査員9人が投票した紅組が逆転。演出のサプライズは歓迎されるが、結果のサプライズは納得がいかないものとなり、NHKには視聴者から「審査方法がよく分からない」「見直すべき」など、約3000件の厳しい声が寄せられた。その結果のルール改正だが今後、さまざまな意見が出てきそうだ。

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