柴又帝釈天で「寅さんサミット」開幕　１７地域が参加

　映画「男はつらいよ」シリーズのロケ地となった国内外の１７地域が参加して第３回の「寅さんサミット」が２５日、主人公・寅さんの故郷として知られる東京都葛飾区柴又の柴又帝釈天（題経寺）や参道周辺で開かれた。２６日まで。

　国の文化審議会が、葛飾柴又を重要文化的景観に選定するよう文部科学相に１７日に答申したこともあり、寅さんファンや多くの観光客が詰め掛けた。

　サミットは、寅さんやロケ地の魅力を発信しようと葛飾区などが主催。３回目の今年は、新たに宮城県栗原市、静岡県焼津市、福岡県朝倉市が加わった。

　特設会場では、寅さんゆかりの地の物産販売のほか伝統芸能の披露などで、各地の魅力を紹介。

　朝倉市のブースでは蒸し雑煮など名産品が並んだ。７月の豪雨で被災し現在も仮設住宅で暮らす「あさくら観光協会」事務局長の里川径一さん（４１）は「災害の跡は今も残っているが、頑張っているところです。寅さんの巡ったエリアは安全で、朝倉にも足を運んでいただければ」と話した。

　会場の一つ「葛飾柴又寅さん記念館」では、寅さんの好物のサトイモなどが入った記念弁当や各地の駅弁を販売。（共同）