菅田将暉の“上から目線”を板尾創路が称賛「俳優としての姿勢素晴らしい」

[ 2017年11月8日 20:13 ]

映画「火花」の完成披露試写会に出席した菅田将暉(左)桐谷健太
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 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(37)の芥川賞受賞作を菅田将暉(24)、桐谷健太(37)主演で映画化した「火花」(監督板尾創路、23日公開)の完成披露試写会が8日、都内で行われた。

 漫才師として大成しようと師弟関係を結び、それぞれのコンビで奮闘する10年間を追った青春ストーリー。芸人でもある板尾監督は、「自分の世界の話やから、経験のない人には撮らせたくなかった。面白くなかったら責任は負うつもりだった。ただ、よくメガホンをとると言われますが、メガホンは持っていません」とジョーク交じりに経緯を語った。

 初の漫才師役に挑んだ菅田は、「難しいなんてもんじゃなかった。でも、板尾さんがOKを出してくれたら、ええわと思えた」と述懐。相方も本職である「2丁拳銃」の川谷修士(43)で、「修士さんのおかげで、いかなる状況でも笑いが起きると信じてずっと2人でネタ合わせをしていた」と感謝した。

 だが、川谷がコメントをかむと「滑舌、悪いわ」と鋭いツッコミ。同級生という設定だが川谷が「20歳近くも年上やぞ」と憤慨しても、「僕、修士さんが間違うの大好き」と気にも留めない様子だ。板尾監督は「菅田はずっと上からいっていた。それはある意味、礼儀正しさ。同じ目線になるように彼がもっていった、俳優としての姿勢が素晴らしい」とフォロー気味に称えた。

 一方の桐谷は、「人前でやらないと、役に血を通わせられない」と、撮影前にコンビを組む元芸人の三浦誠己(41)と代々木公園などで漫才の練習を積んだという。三浦が「どんだけマジメやねん」とあきれるほどだったそうだが、桐谷は「原作を読むといろいろな人のエッセンスが入っていて、ひとつの体で演じられるかと思ったけれど、三浦さんが“桐谷の面白いやり方であれば面白くなる”と言ってくれたのがうれしかった」とこちらも最敬礼だった。

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2017年11月8日のニュース