「兄弟仁義」「命くれない」などの作曲家 北原じゅんさん死去

[ 2017年5月11日 05:30 ]

北原じゅんさん(1995年10月撮影) 
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 北島三郎(80)の「兄弟仁義」や瀬川瑛子(68)の「命くれない」など数々のヒット曲を手掛けた作曲家の北原じゅん(きたはら・じゅん、本名菊地正已=きくち・まさみ)さんが6日午後2時58分、転移性肝がんのため死去した。87歳。樺太出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 1929年、当時日本領だった樺太で生まれた。終戦後、ジャズバンドのサックス奏者を経て作曲家に転身。テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」や特撮番組「愛の戦士レインボーマン」の音楽も手掛けた。

 「骨まで愛して」がヒットした歌手の城卓矢さん(享年53)は弟、作詞家の川内康範さん(享年88)は叔父。ゴルフをこよなく愛し、プロゴルファーになった娘の菊地あつ子(41)の試合にも足を運んでいた。

 ▼北島三郎 北原先生は多くのヒット曲を生み出された偉大な作曲家でした。私も同じ北海道出身という縁もあり「兄弟仁義」をはじめ、宝物といえる素晴らしい曲を何曲も書いていただきました。最近はお会いする機会もなかったのですが、突然の訃報にただ驚いております。師匠である船村徹先生に続いて、また大切な方が旅立ってしまい寂しさでいっぱいです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 ▼瀬川瑛子 突然のことで、驚きと悲しみでいっぱいです。北原先生には、私、瀬川瑛子を広く皆さまに知っていただき、歌っていただいております「命くれない」という宝物をいただきました。親子2代の紅白出場も実現させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。どうか、安らかにお眠りください。

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