映画監督の原一男氏が水俣病差別発言「中身は人間ではなくなる」

[ 2017年5月11日 05:30 ]

水俣病に関する講演会で話をする映画監督の原一男氏=4月29日、福岡市
Photo By 共同

 映画監督の原一男氏(71)が4月に福岡市で行われた水俣病に関する講演会で「(水俣病患者は)人間の形はしていても中身は人間ではなくなる」などと発言し、参加者から「差別ではないか」との批判が出ていることが10日、分かった。12日に熊本県水俣市で謝罪会見を行う。

 「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」などのドキュメンタリー映画で知られる原氏は、2004年から水俣病をテーマにした映画を撮影中。講演会を主催したNPO法人「水俣フォーラム」の活動に14年から参加していた。原さんは「説明不足で、差別と受け止められても仕方がない発言をした。患者の方に謝りたい」と話した。

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2017年5月11日のニュース