アカデミー賞作品賞訂正はなぜ?封筒渡し間違いか 悲喜こもごも3分間

[ 2017年2月27日 14:40 ]

第89回アカデミー賞授賞式で、一度は誤って「ラ・ラ・ランド」が作品賞と発表され、スピーチをする同映画の関係者。後方では封筒を確認する関係者の姿が…(AP)
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 映画界最大の祭典、第89回米アカデミー賞の発表・授賞式が26日(日本時間27日)、米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、作品賞は「ムーンライト」(監督バリー・ジェンキンス)が受賞した。いったんは13部門14ノミネート(主題歌賞候補2作品)と大本命視されていたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(監督デイミアン・チャゼル)と発表されたが、同映画関係者のスピーチ中に「間違いがありました」と訂正。「ムーンライト」の“逆転受賞”となった。間違って主演女優賞の封筒が手渡されていたようだ。

 作品賞のプレゼンターは女優フェイ・ダナウェイ(76)と俳優ウォーレン・ベイティ(79)。ベイティが赤い封筒から紙を取り出したが、すぐには読み上げず。紙を見せられたダナウェイが「ラ・ラ・ランド」と発表した。

 「ラ・ラ・ランド」陣営が立ち上がり、壇上へ。陣営の1人が「皆さん、本当にありがとうございます」とスピーチを始めたが、1分を過ぎたあたりで、アカデミー賞か生中継のスタッフとみられるヘッドマイクをした男性が現れ、封筒を確認するなど右往左往。

 3人目のスピーチが始まったところで、スピーチ者の後ろでベイティらが話し合い。すると、1人目のスピーチ者が「間違いがありました。冗談ではありません」と切り出し「ムーンライト」と書かれた紙を掲げ、テレビ画面にもハッキリ映し出された。

 最初の発表から訂正まで、悲喜こもごもの約3分。前代未聞のハプニングが発生し、ステージ上は大混乱に陥った。

 「ムーンライト」陣営のスピーチが終わると、司会を務めるコメディアン、ジミー・キンメル(49)は「ウォーレン、何をやってくれたんだ」。ベイティは「封筒を開けました。(主演女優賞に輝いた)エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』と書いてあったんです。冗談でやったんじゃないんです」と釈明した。主演女優賞の封筒が間違って渡っていたようだ。

 WOWOWのスタジオから番組を進行したジョン・カビラ(58)も「衝撃の展開」と驚きを隠さなかった。

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2017年2月27日のニュース