ショーンKにオファー続々も傷は癒えず…コンサル業には復帰

[ 2016年12月14日 09:05 ]

ショーン・マクアードル川上氏
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 3月、「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上氏(48)の学歴・経歴詐称が発覚した。ラジオの冠番組で「過ちの責任は私にある」と号泣謝罪したものの、真相は謎に包まれたまま表舞台から姿を消した。

 それから9カ月。「騒動後、東京を離れて長野の友人宅に一時身を寄せていた」と知人は言う。近況を追うと、川上氏が「本業を頑張りたいので、そっとしておいてほしい」と言っていることが分かった。別の知人は「用事があるときに都内で会うが、まだ心の傷は癒えていない様子だ」と話した。

 メディア向けの窓口になっている事務所の関係者は「本業は経営コンサルタントなので、復帰して働いているのは事実です」と明かす。事務所の公式ホームページには「ショーンKは現在全てのメディア活動を停止しています」というメッセージが残っているが、籍はある。そのため、テレビやラジオなどからの出演オファーが今も届いており「全て伝えているが、彼が判断して断っている」という。

 騒動ではテレビ局が翻弄(ほんろう)された。在京キー局は、自局の情報番組に出演する高学歴タレントらに卒業証書などの“証拠”を求めるなど対応に追われた。情報番組担当者は「幹部から“出演者の経歴に気をつけるように”と連絡が来た」と振り返る。

 実体がいまだにつかめていない中、オファーが絶えないのはなぜか。高校時代のあだ名「ホラッチョ」が笑いのタネにされており、テレビ関係者は「情報番組はもう無理。バラエティー番組に出るなら見てみたい」と話す。

 騒動の幕引きが文章によるコメントとラジオでの謝罪だったため、眉間にしわを寄せながら低音ボイスで話す休業前のイメージが残っているのも事実。

 「また見たい」という空気が醸成され始めていることについて、漫画家やくみつる氏(57)は「みんな、ホラッチョをしゃぶりつくしていない。いじりたくてしょうがないんですよ。“人の噂も七十五日”というが、150日たつとまた噂を蒸し返したくなってくる」と分析。先に復帰したベッキー(32)や乙武洋匡氏(40)を引き合いに「元のポジションには戻れない。復帰するなら相当な覚悟が必要」と話した。

 ▼学歴詐称騒動 発端は公式サイトに表示していた英文プロフィル。「テンプル大で学位、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。パリ第1大に留学していた」としていたことについて3月、週刊文春が学歴などの詐称疑惑があると報道。ビジネスパートナーとしてサイトで紹介していた外国人2人の顔写真が別人であることも指摘された。川上氏は学歴の詐称と顔写真が違うことを認め、司会に決まっていた4月スタートのフジテレビ「ユアタイム~あなたの時間~」や水曜コメンテーターだったテレビ朝日「報道ステーション」など6番組を降板。メディア活動の無期限停止を発表した。

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2016年12月14日のニュース