渡辺謙 トロントで「怒り」の日本公開手応え「映画はユニバーサル」

[ 2016年9月14日 20:30 ]

映画「怒り」のジャパンプレミアで舞台あいさつを行った渡辺謙と宮崎あおい

 俳優の渡辺謙(56)、女優の宮崎あおい(30)らが14日、映画「怒り」(監督李相日、17日公開)の都内でのジャパンプレミアで舞台あいさつを行った。2人のほか森山未來(31)、松山ケンイチ(31)、綾野剛(34)、広瀬すず(18)、妻夫木聡(35)と日本映画界を代表する顔ぶれがズラリ。渡辺は、「相当なインパクトなので覚悟して。ちょっと息苦しいかもしれないけれど、必ず熱いものが残るはず」と言葉に力を込めた。

 父娘役を演じた渡辺と宮崎は、今月12日(現地時間)のカナダ・トロント国際映画祭の上映に参加し帰国したばかり。「最初は笑いが起きたりザワザワしていたけれど、後半にいくにしたがって観客のフォーカスがスクリーンに絞られていって、最後は呼吸が浅くなっているような感じだった。包み込まれるような拍手をいただき、映画はユニバーサルだと思った」と相当な手応えをつかんだ様子だ。

 宮崎も、「街を歩いていたら、海外の人に声をかけられ、期待されているのを肌で感じた」と笑顔。さらに、渡辺が2013年の「許されざる者」以来となった李監督を「日本映画界の宝だと豪語できる。(撮影が)大変なので3年に1本しか撮れないけれど、さらに進化した李相日が包み隠さず残したものをお届けできることを心からうれしく思う」と称えた。

 2人と交わる謎の青年を演じた松山は、「素晴らしい作品なので、できれば1億人に見てもらいたい。今日のお客さんが5000人くらいなので、さっき計算したけれど1人2000人に宣伝してください」とアピール。すると綾野も、「2000人かあ。僕も頑張ります」と乗り気になっていた。

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