ハリウッドザコシショウR―1優勝 6月に双子誕生「妻においしいものを」

[ 2016年3月7日 06:08 ]

「R―1ぐらんぷり2016」で優勝したハリウッドザコシショウ

 一人話芸の日本一決定戦「R―1ぐらんぷり2016」の決勝が6日、都内で行われ、ハリウッドザコシショウ(42)が優勝した。大会史上最多エントリー数3786人の頂点で、賞金500万円と副賞のフジテレビ系冠番組の権利を獲得した。会見では「スーパー超バカクソうれしい」と独特の表現で喜んだ。

 身に着けたのは、黒のハットとパンツのみ。森進一(68)や木村拓哉(43)ら、理解に苦しむほど誇張したモノマネを連発する勢いのある芸風で会場を巻き込んだ。小島よしお(35)ゆりやんレトリィバァ(25)と争ったファイナルステージで、2位に12点差をつける16点を獲得し、頂点に輝いた。

 芸歴24年。92年に吉本興業の芸人養成所NSCに入所。同期にケンドーコバヤシ(43)、陣内智則(42)ら人気芸人がいる。自身は02年にコンビを解散し、その後は事務所を転々。テレビの深夜番組などで奇抜なキャラがマニアに受けたが、表舞台に縁はなかった。「同期もみんな売れちゃってるんで。(優勝を)自慢したい」と笑顔で話した。

 私生活では夫人と11年に結婚。「6月には双子が生まれます」と明かした。現在も水道検針などアルバイト生活で、妻も働く。「妻にはおいしいものを食べさせてあげたい」と胸を張った。それでも、賞金500万円の使い道を聞かれると「黒いパンツが勝因だと思うので買いだめしたい。2兆枚買いたい」と芸人の顔になった。

 「自分のネタが全部テレビでやれるかと言えば違うが、自己満足とのギリギリの線をついていきたい」。超個性派が表舞台に躍り出た。

 ◆ハリウッドザコシショウ 本名・中澤滋紀(なかざわ・しげき)。1974年(昭49)2月13日、静岡県生まれの42歳。清水工卒業後、大阪のNSCに入学。93年にお笑いコンビ「G★MENS(ジーメンズ)」の一員としてデビュー。吉本興業の「心斎橋筋2丁目劇場」などで活動した。主な出演番組は、07年放送開始のTBS「あらびき団」。愛称は「ザコシ」。血液型A。

続きを表示

2016年3月7日のニュース