【悼む】西田善夫さん 語り口から想像できない正義漢、熱血漢

[ 2016年2月29日 08:30 ]

27日に亡くなった元NHKアナウンサーの西田善夫さん

元NHKアナウンサー西田善夫さん死去

 ここ2年ほど、腰、足の不調でお会いしていなかったが、突然の報に戸惑うばかりだ。西田さんとはアイスホッケー記者を中心とした仲間でつくる「氷友会」の一員として新年会、暑気払いなどの口実を見つけ、年に何度もご一緒させてもらった。

 NHKのスポーツアナとして1964年、東京五輪を手始めに夏、冬計10回の五輪報道のキャリアは群を抜いている。五輪だけでなく、ONに代表される巨人V9時代、さらに高校野球とまさにスポーツ万能のアナウンサーだった。何十年も前のことも事細かく覚えており、東洋の魔女の優勝の場面を聞かされると、あたかもそのときのシーンが見えてくるようだった。

 アナウンサーとしてだけではなく、サタデースポーツなどではスポーツを楽しく、分かりやすく解説するスポーツキャスターの先駆者であったと思う。NHKを辞めてからも大学で講座をもち、各界のシンポジウムにも招かれ、その豊富なキャリアからスポニチ本紙連載「我が道」にも登場していただいた。

 笑顔の奥の優しいまなざし、柔らかな語り口からは想像できないが、正義漢、熱血漢で、スター選手に対してでも「絶対におかしい」と切り捨てた。数あるスポーツの中で一番好きだったアイスホッケー。日本代表の国際舞台での活躍を願い、同時に2020年の東京五輪を心待ちにしたが、ともに叶(かな)わぬまま逝ってしまった。(元アイスホッケー担当・石川 照次)

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