中島らもさん幻の戯曲17年ぶり復活 松尾貴史「感慨深い」

[ 2015年11月13日 16:18 ]

中島らもさんの幻の傑作戯曲「ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~」の1場面(ピエロ役の松尾貴史)

 2004年7月に亡くなった作家・中島らもさん(享年52)の幻の傑作戯曲「ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~」が17年ぶりに復活。東京・Zeepブルーシアター六本木で上演されている。

 らもさんは劇団「笑殺軍団リリパットアーミー」を旗揚げし、演劇人としても活躍。「ベイビーさん」は1992年3~4月に初演。98年1~2月に再演された。

 時は昭和16年。満州の新京で軍隊の慰問をしているサーカス団と、その慰問が適正かどうか視察をする八代大佐(小須田康人)率いる一同の交流を描く。

 演出は、らもさん本人から劇団リリパットアーミー以外で唯一、戯曲の演出を許されたG2。今年5月には山本耕史(39)堀北真希(27)夫妻が共演した「嵐が丘」の脚本・演出を手掛け、話題になった。

 ピエロ役を演じる俳優の松尾貴史(55)は「初演を青山円形劇場で観て、出演したかったなぁと思ったときから、20年が経ち、ひたすら感慨深いです。らもさんがご自分で演じることを想定して書いた役なので、どういう人格設定をしていたのか、想像する作業が楽しかったです」と話している。

 公演は14日まで。

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