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「IPPON」実況・榎並アナを救った“金言”悔し涙から成長

[ 2015年11月13日 10:00 ]

「IPPONグランプリ」のフロア進行を務めるフジテレビ・榎並大二郎アナウンサー

 フジテレビの榎並大二郎アナウンサー(30)が同局の大喜利の祭典、第14回「IPPONグランプリ」の2代目フロア進行を担当。前回からバトンタッチし、14日午後9時から放送される第14回大会が2度目の実況となる。思うようにいかずに悔し涙を流した前回から成長。優勝経験者6人、初参戦のさまぁ~ず・三村マサカズ(48)らが集い「グランドチャンピオン大会」の呼び声も高い頂上決戦の興奮をお茶の間に伝える。

 初代フロア進行を務めた伊藤利尋アナウンサー(43)が今年4月の改編で「みんなのニュース」(月~金曜後3・50)のキャスターに就任。入社8年目の榎並アナに大役が回ってきた。

 「バイキング」(月~金曜前11・55)などバラエティーへの出演は増えていたが「率直に驚きました」という晴天に霹靂のオファー。自分に務まるものかと不安になったが「大きなチャンスを頂いた。飛び込んでみよう」と引き受けた。

 今年5月の第13回大会。収録を終え、控室に戻ると、思わず涙がこぼれた。「何の涙かというと、すごく複雑なんですが。大半は思っていたようにやれなかった悔しさですが、それだけじゃなく、張り詰めていたものから解放されて、緊張の糸が、気持ちの糸が…。いろいろな感情がよく分からなくなってしまいまして」。仕事で泣いたのはアナウンサー人生初だった。

 「まず、空気が分からなかったですね。どこで引くべきなのか、どこを拾うべきなのか。オープニングで10人のプレーヤーの皆さんが登場した段階で舞い上がってしまい、1人1人にじっくりお話を聞いたんですが、これが長くなってしまって。『早く大喜利に行こうよ』という空気に…。結局、自分を落ち着かせるために長くやり取りをしていただけでした」と反省。「視野が狭くなっているのが自分でも分かりました」と振り返った。

 10月下旬に行われた今回の収録。「編集されたものだと、自分のダメなところが見えない」と前回のVTR素材を見返し、臨んだ。「前回に比べれば、少しは視野が広くなったように思います。同じスタジオ、同じセットですが、広さが違って感じました」。お笑い番組だが、スポーツ実況の要素が強い。「前回より、よりスポーツだという意識で収録に臨めました。インタビューの仕方、敬意の払い方も、プレーヤーの皆さんはスポーツ選手だということを、より念頭に置きました」。手応えについては「ないですね」としながらも「自分が前回以上に緊張しなかったのは、前回にも増す試合展開のおもしろさがあったからです。緊張どころじゃなく、試合を追っていかなきゃいけない。この人が一本を取った、並んだ、さあ次は誰が行くのか。ドラマチックな展開に、自然と言葉が乗っていった感じはありました。熱がどんどん入っていく感じでした」と夢中だった。

 前回、伊藤アナにアドバイスを請うた。「榎並らしくやればいいじゃん」――。「特にアドバイスというアドバイスはもらえなかったんです。でも、今思えば、具体的にここはこうした方がいいと聞いていたとしたら、自分がそれにとらわれてしまうことを伊藤さんは分かっていたんじゃないでしょうか。伊藤さんと同じことをしても、同じものが出せるわけではありません。それならば『こうしなきゃいけない』ととらわれないで、自分流で。伊藤さんはそう言ってくれていたんだと思います。今思うと、やさしいなぁと。自分にとっては一番のアドバイスでした」と感謝した。

 「『IPPON』の進行は実質、生放送なんです。収録という気分はありません。どこかでヘマをしたら、空気が変わってしまって、プレーヤーの答えや気持ちにも影響が出るかもしれません。絶対に壊しちゃいけない生の試合。生放送と同じぐらいのプレッシャーです」と重圧を感じる一方で「前回『IPPON』を経験したことが、ほかの仕事にも生きています。少しは落ち着いて、いっぱいいっぱいになっていない自分がいるのを感じます」と成長した。

 次の目標はプレーヤーが「一本」を獲得した時の言い方。野球の実況なら「ホームラン」、サッカーなら「ゴール」に相当。「まだ、自分の納得のいく『一本』(イッポ~ン)が言えていません」。次回、榎並アナなりの「IPPON」が飛び出すことを期待したい。

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