急性大動脈解離のムーンライダーズ武川雅寛「順調に回復」

[ 2015年8月4日 13:50 ]

 6月18日に急性大動脈解離の緊急手術を受けたロックバンド「ムーンライダーズ」のメンバーで音楽家の武川雅寛(64)が順調に回復している。集中治療室に入院していたが、4日、病院を転院。リハビリに専念することになった。同日、バンドのフェイスブックで発表された。

 当初は「ご家族、医療者の皆さまに見守られ、闘病中」だったが、この日は「順調に回復しております」と報告された。「復帰までは、しばらく時間を頂戴するかと存じますが、引き続き、見守っていただければ幸いです」としている。

 「ムーンライダーズ」は鈴木慶一(63)らが1975年に結成。武川はバイオリニストとして活躍。スタジオミュージシャンとしても活躍し、かぐや姫の代表曲「神田川」の印象的なイントロを演奏したことなどで知られる。

 大動脈解離は石原裕次郎さんや「C―C―B」のベース・渡辺英樹さんらが発症。病院に着く前に20%以上が亡くなると言われる難病。

 ▽大動脈解離 大動脈の内壁に亀裂が入り、内膜と外膜に分離される病気。突然発症することが多く、急性大動脈解離は急性心筋梗塞と並ぶ循環器の救急疾患。動脈壁の劣化が主な原因で、発症者の約3分の2に高血圧がみられる。新たな解離の発生など合併症も多く、手術が成功しても、血圧を低く保つ薬物療法の継続が必要になる。

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2015年8月4日のニュース