加藤武さん死去 ジムのサウナで倒れる 「よーし分かった」の決め台詞

[ 2015年8月1日 18:15 ]

86歳で死去した俳優の加藤武さん

 劇団文学座代表で、黒沢明監督作品や「仁義なき戦い」シリーズ、金田一耕助シリーズなどで名脇役として活躍した俳優の加藤武(かとう・たけし)さんが7月31日夜、東京都内の病院で死去した。86歳。東京都出身。1日、文学座が発表した。

 31日夕、スポーツジムのサウナで倒れ、その後、病院で死亡が確認された。死因は不明。葬儀・告別式は親族のみで執り行う。

 早稲田大学で演劇研究会に入り、俳優の北村和夫さんらと知り合った。一時は中学教諭に就いたが、あきらめられず、先に北村さんが入団していた文学座研究所に入る。59年、正式に座員に。悪役や個性の強い役どころを務め、同座の中核として活躍した。

 映画は53年、今井正監督「にごりえ」の端役出演から始まり、「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」「悪い奴ほどよく眠る」など黒沢作品8本に出演。「仁義なき戦い」シリーズの優柔不断な親分・打本昇役、「犬神家の一族 」「悪魔の手毬唄」などの金田一耕助シリーズの警官役、「釣りバカ日誌」シリーズの秋山専務役などで知られた。

 NHK「真田太平記」「風林火山」など数々のテレビドラマにも出演。名脇役として数々の作品を彩った。

 金田一耕助シリーズの「よーし、分かった」の決め台詞から、フジテレビのバラエティー番組「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」の1コーナー「クイズよしっ分かった!」のモデルとなり、レギュラー出演もした。

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