4K時代の裕次郎を探せ!15年ぶりオーディション実施

[ 2015年8月1日 05:30 ]

石原裕次郎さんのポスターに寄り添う石原まき子

 故石原裕次郎さんの生誕80周年に当たり、石原プロモーションが15年ぶりに次世代スター発掘オーディションを実施する。石原まき子会長(82)らが31日、都内で記者会見して発表。約45年ぶりに新作映画も製作し、オーディション合格者は銀幕デビューを飾る。また、2018年に実用放送が始まる4Kテレビ時代を見据えた「4K未来映像プロジェクト」もこの日発足した。

 87年に52歳で亡くなった裕次郎さんは、生きていれば80歳。この節目に始動した新プロジェクトで実行委員長を務めるまき子さんは「裕次郎は何でも夢を追う人でしたので、“おまえも80歳を過ぎたんだから、みんなに迷惑をかけないように夢を追いなさい”と言ってくれていると思います」と話した。

 目玉となるオーディションの応募資格は15~24歳の男性。国籍や経験は問わず、「日本語が話せること」「特定のプロダクションと契約していないこと」が条件。実行委員会側は「スポーツ界のイチローや錦織圭のようにどんな世代でも知っているスター作り」を目指す。石原プロによるオーディションは、「21世紀の石原裕次郎を探せ!」と題して徳重聡(37)らを発掘した00年以来。今回は「4K時代の裕次郎」探しだ。

 「大都会」「西部警察」などのヒットドラマを送り出した石原プロは今後、全国のケーブルテレビ局と組んで4K分野に力を入れる。過去の作品の高画質化だけではなく、4K映像による新作映画とテレビ番組を製作。映画は、裕次郎さん主演で71年に公開された「甦える大地」以来で、刑事アクション作品を予定。

 オーディションのグランプリと準グランプリ(いずれも1人)は、この映画に出演し、石原プロの所属俳優に。自薦の場合はグランプリに100万円、他薦の場合は推薦者にも300万円が贈られるユニークな仕組みだ。

 応募方法はWEBや郵送のほか、通信カラオケ「DAM」のネットサービスからでも可能。史上初の試みで、カラオケ店で「西部警察」の名場面を観賞しながら画面の裕次郎さんらと共演してセリフの表現力を審査してもらえる。詳細は、検索サイトで「石原プロ オーディション」と入れば分かるという。

 まき子さんは「今の時代らしい一風変わった方。裕次郎さんのように明るく健康的で、みなさんに好かれて喜ばれ、本当に素直な方が集まればいいですね」と話した。

続きを表示

2015年8月1日のニュース