加藤武さん訃報に追悼の声続々…堀潤氏残念 戦争体験聞いたばかり

[ 2015年8月1日 19:14 ]

86歳で死去した俳優の加藤武さん

 元NHKの堀潤キャスター(38)が1日、自身のツイッターを更新。7月31日に亡くなった俳優の加藤武さん(享年86)をしのんだ。追悼の声が相次いだ。

 堀キャスターは「東京大空襲で焼夷弾が降り注ぐ中、寝たきりの祖母を荷台に乗せて逃げた加藤武さん。先日お話をうかがったばかり。急死の知らせに驚いています。加藤さんの戦争や平和への思い、共有したいです」と2ショットの写真をアップ。

 フェイスブックも更新し「つい先日『みんなの戦争証言アーカイブス』の取材でお話をしてくださったばかりなのに。悲しい。「戦争を知らない世代なんておかしい。世界で戦争や紛争は今も起きている。目を向けていないだけだ」と。もっと生きて伝えてほしかった。残念です」と追悼した。

 俳優の山西惇(52)はツイッターで「今年の読売演劇賞でのスピーチ、本当に素晴らしかったです。心よりご冥福をお祈りします」とお悔やみ。加藤さんは今年2月に「第22回読売演劇大賞」の芸術栄誉賞を受賞。文学座「夏の盛りの蝉のように」で優秀男優賞にノミネートされていた。

 劇団民藝の共同代表を務める女優・奈良岡朋子(85)は「声が大きく元気な方でした」と振り返った。「お互いに映画出演が相次いだ頃「日活の撮影所で共に過ごしたことが一番の思い出です。違う作品に出演していても、休憩時間になると、新劇の仲間同士で集まって、たわいもない話をして盛り上がっていました」と同じ1929年生まれの“同志”の死を悼んだ。

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