大河「花燃ゆ」第29話は12・0% 乃木坂“十福神”出演回

[ 2015年7月20日 10:04 ]

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」奥御殿編に出演する(左から)田中麗奈、井上真央、松坂慶子

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜後8・00)の第29話が19日に放送され、平均視聴率は12・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが21日、分かった。第28話から「奥御殿編」がスタートした。

 夫・久坂玄瑞を亡くし、ヒロインは名を美和と改め、毛利家の奥御殿に奥女中の見習として入る。第29話には、乃木坂46の生駒里奈(19)白石麻衣(22)ら“十福神”(フロントメンバー10人)が出演した。

 初回(1月4日)の16・7%は1989年「春日局」14・3%、77年「花神」16・5%に次ぐ歴代ワースト3位発進。以後、第2話13・4%、第3話15・8%、第4話14・4%、第5話12・8%、第6話13・3%、第7話11・6%、第8話13・0%、第9話12・9%、第10話12・7%、第11話14・0%、第12話13・2%、第13話11・7%、第14話11・2%、第15話9・8%、第16話10・7%、第17話12・6%、第18話10・2%、第19話11・1%、第20話9・4%、第21話10・8%、第22話11・0%、第23話10・4%、第24話10・7%、第25話11・0%、第26話9・9%、第27話10・3%、第28話12・4%と推移している。

 第15話(4月12日)は「2015統一地方選開放速報」が午後8時から放送され、午後7時15分スタートの不利があったものの、初の1桁台9・8%に落ち込んだ。関東地区で大河ドラマの視聴率2桁割れは2012年「平清盛」以来だった。

 籾井勝人会長(72)は5月14日の定例記者会見で、番組の視聴率について「ちょっと低過ぎるという気がする」とコメント。「前半は話が散漫だったかな」と制作サイドに苦言を呈した上で「(視聴率は)今から上がるのではないかと期待している」と話した。7月2日の定例記者会見では「主人公らしき人がいっぱい出てきたが、みんな死んで盛り上がらない」と持論を語った。

 主演の井上真央(27)演じる主人公は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)。文は長州の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞と結婚し、死別後、群馬県初代の県令(現在の知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚。幕末の動乱の中、強い絆で困難を乗り越えた家族愛、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像を描く。

 大河ドラマ54作目。「1リットルの涙」などの大島里美氏、「甘辛しゃん」などの宮村優子氏、「ナースのお仕事」などの金子ありさ氏によるオリジナル脚本。演出は「ゲゲゲの女房」「篤姫」などの渡辺良雄氏らが手掛ける。

 第29話は「女たちの園」。文(井上)は名を美和と改め、正式に奥勤めを始める。藩主の妻・都美姫(松坂慶子)と次期藩主の妻・銀姫(田中麗奈)が反目し合い、奥女中を巻き込んだ抗争が繰り広げられる中、美和は戸惑いながらも勤めを果たそうと奮闘する。その頃、藩の重臣・椋梨(内藤剛志)が都美姫に近づき、藩の拠点を山口から萩に移すことを提案する。幕府に対して戦意がないことを示すための策だったが、そこには大きな問題があった。それは全員が住むには、萩城は部屋が足りないということだった。美和は城の引っ越しに際し、解雇する奥女中を選定するよう命じられる。しかし、新参者が選定を行うことに奥女中たちは猛反発し、全く取り合ってもらえない。そこで美和は、50年以上奥勤めを行い、影響力のある国島(白石加代子)に協力を仰ぐ…という展開だった。

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2015年7月20日のニュース