TBS石井大裕アナの号泣が話題 他局の朝にはない「個性」に

[ 2015年7月20日 10:45 ]

号泣するTBSの石井大裕アナウンサー(左)(右は夏目三久)

 TBS「あさチャン!」(月~金曜前5・30)のスポーツコーナーでは、男の涙が光っている。

 キャスターを務める石井大裕アナウンサー(ともひろ、30)が早朝とは思えないハイテンションで涙を流す。「石井アナの熱さがほかの局の朝の情報番組にはない個性になっている」とテレビ関係者の間で評判だ。

 大きな身ぶりと手ぶりをまじえ、スポーツニュースを伝えたかと思えば、自身がその内容に心打たれた様子で、泣きじゃくる。

 昨年6月、サッカーW杯ブラジル大会で、日本代表が1次リーグで敗退した時に現地から泣きながらリポート。テニスの錦織圭(25)が準優勝した昨年9月の全米オープンで、準決勝進出を決めた時には号泣した。

 「あさチャン!」関係者によると「泣いているのはしょっちゅう」で、スポーツ選手たちを支える寮母さんの姿を伝えた時もスタジオで涙を流していた。知人や親類の結婚式の司会を務めていても、号泣してしまうという。

 どうして、人前やカメラの前でそんなに泣いてしまうのか。

 本人は「原稿を読んだり、話しているうちに、だんだんこみ上げてきてしまうんです」と話す。特にW杯の際には「自分の応援が足りなかった。敗退を伝えているうちに、もっと応援できたんじゃないか、自分にできることがあったんじゃないかと思えてきて、悔しくなって涙が止まりませんでした」という。

 テニスの松岡修造氏(47)に負けない熱さ。実際、石井アナは学生時代、世界を転戦した元テニスプレーヤー。錦織とは「修造チャレンジ」の門下生として、松岡氏のもとでともに学んだ経験を持つ。

 6月24日に発売された初の著書「錦織圭 限界を突破する瞬間(とき)」(KADOKAWA)では、松岡を「一生の師匠」「いつも心と心で会話をしてくれる」とし「泣くほど他人を叱れる人はどれだけいるでしょうか」とつづっている。熱さと他人を思う気持ちを師匠から引き継いでいるようだ。

 「あさチャン!」では、メーンキャスターの夏目三久も、熱い石井アナの男の涙にもらい泣きしてしまうようで、時々、目頭を押さえる姿が見られる。

 石井アナは、3歳年上の兄で、TBSの営業マンの石井大貴(ともたか)と兄弟ユニット「Well stone bros.」を組み、音楽活動もしている。バイタリティーあふれる人柄から、交流関係も広く、錦織をはじめ、著名スポーツマンからの信頼も厚い。そんなアナウンサーが力を込めて、時に涙を流して伝えるニュースは、これから始まる1日のエールになりそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月20日のニュース