ミュージカル主演で米各紙 渡辺謙の英語に辛口、演技力は評価

[ 2015年4月18日 08:52 ]

 米ブロードウェーで、俳優の渡辺謙が日本人として異例の主演を務めるミュージカル「王様と私」の本公演が16日に始まったのを受け、17日付の地元ニューヨーク各紙は一斉に批評を掲載。渡辺の英語力に辛口のコメントが目立った。

 ニューヨーク・タイムズ紙は「彼の話は分かりにくい時がある」と指摘し、ニューヨーク・ポスト紙は「英語は粗く、独唱も乱雑」と厳しかった。ただウォールストリート・ジャーナル紙のように「日本語アクセントはきついが、ささいなことだ」との見方もあった。

 映画「ラスト・サムライ」などで米国でも知名度の高い渡辺はタイの王様を演じる。王子らの教育係に雇った英国女性とのふれあいを描く内容で、相手役は演劇のトニー賞候補に挙がってきたケリー・オハラ。

 「王様と私」は以前ユル・ブリナーが王の役を務め人気になった。今回も評価が高く、デーリー・ニューズ紙は「全てのシーンと歌に壮大さと優美さが詰まっている」と称賛した。渡辺の英語力に注文を付けたニューヨーク・タイムズ紙も演技力については、見せ場のダンスの場面を例に「肝心な時はちゃんとする」と評価した。(共同)

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2015年4月18日のニュース