サザン10年ぶり全国ツアー開幕!桑田節全開「おじさんも元X JAPAN」

[ 2015年4月12日 05:31 ]

愛媛県武道館で全国ツアー初日を迎え、熱唱するサザンオールスターズの桑田佳祐

 サザンオールスターズの10年ぶりの全国ツアー「おいしい葡萄(ぶどう)の旅」が11日夜、愛媛県武道館(松山市)で開幕した。

 10年ぶりのアルバム「葡萄」と“ぶどう”つながりの初日会場。葡萄の木の映像とともにメンバーが登場すると約5000人の観客は総立ち。桑田佳祐(59)は「偶然なんですよ。ここから始めたのは。狙ったワケではないのに、そうなっちゃうなんて人生は不思議。松山は昔から頭のいい人が多いですから」とジョークまじりにあいさつした。

 5年間の活動休止を経て2013年に再始動。食道がん手術から約5年になる桑田は「3日分、やっちゃいます」と、息を切らすことなく全36曲、約3時間40分のステージを展開。「もう38年になりますが、いろいろ、ご心配をかけたり、励ましてもらうことばかりで。これからもサザンをよろしくお願いします」と、歓声が上がるたびに投げキスを繰り返した。

 県内最大級の屋内施設も桑田にかかればライブハウス。客席に10歳未満の男児を見つけると「無理やり連れてこられちゃったの?名前は?よしき君。おじさんも元X JAPAN」とオヤジギャグで語りかけた。今年80歳で最前列付近で立ちっぱなしの女性には、ひざまずき頭を下げて感謝の意を示し、国民的バンドの支持層の厚さを見せつけた。

 初の試みとして「ワイングラスに消えた恋」では、普段は後方の原由子(58)がハンドマイクを握り舞台中央まで出てきて歌唱。昭和歌謡風のレビュー仕立ての振り付けでステップを踏み、その背後で桑田が指揮棒を振った。「東京VICTORY」では歌詞に「松山」を盛り込み、終演後には「旅の思い出を撮りましょう」と来場者と記念写真を撮影。「必ずまたここに帰ってきます」と何度も約束した。

 ツアーは11カ所23公演で50万人を動員する予定。千秋楽も“ぶどう”にちなんで8月17、18日に日本武道館で迎える。

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