「ソロモンの偽証」主演の藤野涼子、演技力は“最下位”だった

[ 2015年4月5日 17:27 ]

映画「ソロモンの偽証後編・裁判」の舞台あいさつに出席した藤野涼子と板垣瑞生

 映画「ソロモンの偽証後編・裁判」(11日公開)の先行上映記念舞台あいさつが5日、都内の映画館で行われ、今シリーズで女優デビューした主演の藤野涼子(15)をはじめ、板垣瑞生(14)、成島出監督(53)が登壇した。

 直木賞作家・宮部みゆきさん(54)の200万部を超えるベストセラーを2部作で映画化。「前篇・事件」は3月7日に公開され、「早く次は見たい!」と大きな話題となった。1万人の中からオーディションで主役の座を勝ち取った藤野は役名で女優デビューを果たした。

 藤野は「前編がこんないいところで終わるなんてもっと見せて!」と友達から言われたといい、「あと1週間で(後編も)公開されるので友達にも早く見せてあげたい」。後編で重要な役どころを演じた板垣は「前編を見た後の友達の第一声は『お前犯人じゃねぇか』って。そういう人にはぜひ後編をって勧めてます」と笑った。

 成島監督は藤野と板垣について「一昨年の11月にオーディションを始めて、その後のワークショップをやっていた時は残った中で2人の演技力は最下位だった」と演技面では最低の評価からのスタートだったことを告白。「でも、この2人の真っ直ぐな眼差しとまっすぐな心にかけてみようと。多くのスタッフからは反対されたんですが、この2人で成立しないなら止めようと…。でも、見事やりきってくれました」と2人の頑張りに感謝を口にした。

 本作のクライマックスは校内裁判のシーン。300人の傍聴人が見つめる中での演技に、藤野は「見えない人にも思いを伝えないといけなくて、何度も何度もNGを出した。NGを出している時は、自分はなんでこんなに演技ができないんだろうって思ったけど、監督のおかげで、最後には自分でも納得いく演技ができた。1週間ぐらいで裁判シーンは撮っていて、楽しくて、学校みたいな現場で、私の(女優としての)最初の第一歩としてはいい作品に出られた」と充実の表情。板垣も「最初から最後まで回しっぱなしだったので、300人ぐらいいる中でのプレッシャーはすごかった」と振り返った。

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