片岡愛之助、女性相手役に新作歌舞伎「どこを触ったらいいのか…」

[ 2014年12月9日 15:05 ]

新作歌舞伎「百合若丸弓軍功 ユリシーズ」製作発表で意気込みを語る片岡愛之助

 歌舞伎俳優の片岡愛之助(42)が9日、都内で行われた第六回システィーナ歌舞伎「百合若丸弓軍功ユリシーズ」の製作発表に共演の元宝塚歌劇団男役トップの女優大和悠河(37)らと出席した。

 徳島県鳴門市の大塚国際美術館内のヴァティカンのシスティーヌ礼拝堂を原寸大に立体再現した「システィーナ・ホール」を舞台する新作歌舞伎で、日本の説話「百合若大臣」をモチーフに、水口一夫氏の作・演出、藤間勘十郎氏の振り付けで創作される。

 システィーナ歌舞伎への出演は4年連続となる愛之助は「(過去3回で)フラメンコやらサンバやら、普通に歌舞伎をしているとやらないこともやらないといけないし、いろんなことを勉強させてもらった。舞台も特徴的で、毎回形式は違うが、365度客席。最初はどこを見ていいか、わからなかった」と笑った。

 和と洋のコラボがテーマの1つであるが、「大和さんと一緒にダンスを踊ると心に決めてきました。大和さんだけでなく、私も邪魔にならない程度に歌います。(詳しい内容は)これから作っていきたい」。普段は女形を相手に演技をしているが、今回は本物の女性を相手役に歌舞伎を演じる。「僕は立役なのであまり困ることはないとは思いますが、相手が女性なのでどう扱っていいのか、どこを触ったらいいのか、というドキドキ感はある」と照れ笑い。

 相手役を演じる大和も「私も女性だけの世界でやっていたので、最初は歌舞伎という名がついた舞台に女性が立っていいの?と思っていた」と宝塚出身者ならではの思いも吐露。「新しい挑戦のやる歌舞伎に出させてもらえることは本当に嬉しい。新しいものにできたら」と意気込んだ。

 愛之助も「歌舞伎にも古典歌舞伎だけでなく、いろんな歌舞伎がある。先輩から教わり、後者に伝えていくことは絶対しないといけないことだが、新しい歌舞伎を作っていくこともしていきたい。歌舞伎心を忘れずに、新しいお芝居に作り上げられたら」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

2014年12月9日のニュース