進化した「米朝アンドロイド」 声の出るポイントもリアルに

[ 2014年3月26日 08:12 ]

「いけだ落語うぃーく」制作発表にのぞむ(前列左から)桂米団治、桂春之輔ら

 「第2回いけだ落語うぃーく」が4月21日から7日間、大阪・池田市民文化会館で開催されることになり、落語家・桂米団治(55)や桂春之輔(65)らが25日、発表会見に参加した。米団治は、父親である人間国宝・桂米朝(88)を精巧に再現した“国宝級アンドロイド”の進化をPRした。

 人間型ロボット「米朝アンドロイド」が登場するのは25日の「今宵は米朝ばなしで」と銘打たれた公演。「たけのこ裁判」などの小咄(こばなし)を約10分間、演じる。

 このアンドロイドは大阪大の石黒浩教授らが約10年前の米朝の写真を基に製作し、12年7月に発表された。製作費は約8000万円で、米団治も「まばたきが自然で、顔の筋肉も動く」と出来栄えを評価していた。

 稽古にたっぷり時間をかけた!?のか、現在は「進化して声の出るポイントも最初に比べるとリアルになっている」とし、持ちネタも増やしている。米朝の現況については「今のところすこぶる元気です。私の方が疲れている」と話して笑いを誘った。

 また、26、27日は「第15回いけだ春団治まつり」を予定。春之輔は、昨年の5月から高座に上がっていない桂春団治(84)について「照準を合わせてきたが、体調の方が整っておりません。休演になるかもしれません」と説明。体調不良で療養中の師匠を気遣った。

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2014年3月26日のニュース